中古で選ぶ至高の日本車 20選 目利きの英国人が好む「お得」な1台とは

公開 : 2022.11.26 06:05

高性能セダンから軽自動車まで、中古で選ぶなら果たしてどの1台がベストか。英国人記者がおすすめする魅力的な日本車を紹介します。

英国人記者が選ぶ中古の日本車ベスト20

ハイパワーなセダンから軽自動車まで、日本の自動車シーンは英国でカルト的な人気を博している。多くの日本車が海を渡って英国領土に上陸し、エンジンチューンの可能性、信頼性、そして手頃な価格で人々のハートを掴んできた。

ドリフトをしたい人も、ガッカリさせられたくない人も、日本からやってきたさまざまなクルマが希望に応えてくれる。今回は、そんな日本車の中でも英国の中古車市場で比較的安く狙えるモデルを紹介する。

英国の中古車市場でお得に入手できる魅力的な日本車を紹介。
英国の中古車市場でお得に入手できる魅力的な日本車を紹介。

スズキカプチーノ

1992年、マツダロードスターに対抗するように登場したスズキ・カプチーノは、軽自動車規格に合わせて作られた小さなスポーツカーである。車重わずか679kgで 、660ccのターボエンジンは9300rpmまで回転し、リミテッドスリップデフを介して64psのパワーを後輪に伝達。0-100km/h加速は約8秒。

ルーフを開ければ、正真正銘のオープンカーとなる。英国の中古車市場では1万1000ポンド(約185万円)という高値で取引されることもあるが、1994年式で走行距離7万2000kmの個体は、わずか3500ポンド(約60万円)だった。

スズキ・カプチーノ
スズキ・カプチーノ

トヨタスープラ(4代目)

4代目となるスープラ(80系)は、多くのクルマ好きの「ほしいものリスト」に載っている、評判の高いクルマだ。3.0L直6ツインターボの2JZ-GTEエンジンは、日本仕様では280psに制限されているが、英国仕様では330psを発生した。今では1000ps以上にチューニングされているものも少なくない。

トランスミッションは4速ATと6速MTから選択できる。エクステリアとしては、17インチアルミホイール、アクティブフロントスポイラー、リアスポイラーを装備。

トヨタ・スープラ(4代目)
トヨタ・スープラ(4代目)

4代目スープラはコレクターズアイテムとなりつつあり、価格は上昇を続け、自然吸気モデルで約2万2000ポンド(約370万円)から。1993年式のツインターボモデルは、走行距離11万5000km、若干の改造を施され、3万4995ポンド(約585万円)で販売されている。

日産スカイラインR33 GTS-T

R33スカイラインは、R32とR34の間に位置するモデルだが、アメ車のような丸みを帯びた大柄ボディが鈍重なイメージを与え、先輩・後輩ほどの強い愛情は注がれてこなかった。それでもGT-Rは日産の中心的な存在であり、その人気はレーシングカーのDNA、洗練されたエレクトロニクス、チューニングの余地、そして四輪駆動に支えられている。そんなGT-Rが非常に高価で取引される今でも、「GTS」は影の薄い存在のままである。

英国で販売されたGTS-Tは、最高出力250psの2.5Lターボエンジン(RB25DET)を搭載する後輪駆動モデルだ。FRならではのハンドリングや、兄貴分のGT-Rにはない軽さと扱いやすさが最大の武器と言えるだろう。

日産スカイラインR33 GTS-T
日産スカイラインR33 GTS-T

英国では、状態の良い個体は1万9000ポンド(約320万円)から、錆のない1998年式、走行距離10万kmの個体は2万1995ポンド(約370万円)で購入できる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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