これが次期C-HRの姿 トヨタ、欧州向けにコンセプトモデル公開 PHEVも初採用

公開 : 2022.12.06 18:25

欧州トヨタは次期C-HRのコンセプトモデル「C-HRプロローグ」を公開しました。2代目となるC-HRは、大胆かつ洗練されたフォルムを身にまとい、スポーツ性を重視しています。

2代目C-HR プラグインハイブリッドも導入

トヨタは、2代目となる次期C-HRのコンセプトモデル「C-HRプロローグ(C-HR prologue)」を欧州で公開した。2024年までに発売される見込みで、新型プリウスと同様にトヨタの最新世代のTNGAプラットフォームを採用すると考えられる。

C-HRとしては初めてPHEVシステムを導入する予定で、最近公開されたEVコンセプト「bZコンパクトSUV」と並んで、欧州Cセグメントのクロスオーバー市場向けの主力車種となるだろう。

トヨタC-HRプロローグ
トヨタC-HRプロローグ    トヨタ

現時点では次期C-HRの詳細は不明だが、トヨタはPHEV向けのバッテリーを、同社としては初めて欧州で生産することを明らかにしている。また、従来のストロングハイブリッドも導入される予定。

現行モデルと同様に、フランス・ニースにあるトヨタの欧州デザイン本部で設計され、「大胆さをより洗練された形で表現」しているという。

2021年に公開された小型クロスオーバーのコンセプトモデル、アイゴXプロローグ(フランス・ニースで設計)が市販化に際しデザインをほとんど変えなかったことから、C-HRのデザインもほぼ確定しているものと予想される。アイゴXはコンセプト公開から約1年後に発売されたため、C-HRの発売もおよそ1年後になる可能性が高い。

二律背反の性質 デザインで表現

C-HRプロローグでは、現行モデルのクーペスタイルは維持しつつ、オーバーハングを短くすることで「スポーツ性」を重視する方向性を示している。

ハイテク、正確性、鮮明さといった「プレシジョン」と、流動的で自然、人間的な価値観の「オーガニック」という、相反する2つの要素を凝縮。「1つのクルマではめったに見られない二律背反の性質」を表しているという。

トヨタC-HRプロローグ
トヨタC-HRプロローグ    トヨタ

また、今後のトヨタ車に共通のアイデンティティとして、新たなフロントデザイン「ハンマーヘッド」も採用される予定だ。

トヨタの欧州デザインチーフであるランス・スコットは、次のように語っている。

「自動車に求められる冷却性能は下がりつつあります。ヘッドランプもハイテク化によって、これまで以上に薄型化が進んでいます。では、どうやって強く大胆なアイデンティティを保てばいいのでしょう?」

「欧州市場では、スリムなヘッドランプ(と場合によってはセンサー類)をハンマーヘッドのような立体的な形状に組み合わせ、このユニークで大胆な表現とキャラクターを未来に向けて発信していくことが求められるでしょう」

2代目C-HRの市販モデルは、2023年半ば頃に公開される見通しである。

記事に関わった人々

  • 執筆

    フェリックス・ペイジ

    Felix Page

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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