激アツ「GRカローラ」 ゴルフR/シビック・タイプR/GRヤリスと比べる ライバル比較
公開 : 2022.12.07 05:45
GRカローラが満を持して登場。スペックや価格、さらには日常づかいまでライバル3モデルと比較します。
抽選申込開始 GRカローラ
12月2日より待望の抽選申込がスタートしたGRカローラ。
70台限定となる「モリゾウエディション」はもちろんのこと、通常グレードの「RZ」においても半導体不足などの影響によって、まずは500台の抽選販売という形となった。
5ドアハッチバックのカローラ・スポーツをベースに、GRヤリスにも搭載された1.6Lターボエンジンと4WDシステムで武装したホッテストモデルであるGRカローラは、スポーツモデル受難の時代において一筋の光明ともいえ、大きな注目を集めている。
そんなGRカローラのライバル車種となり得るのはどんなモデルだろうか?
欧州を代表するホットハッチ
第一に頭に思い浮かんだのは、5ドアハッチバック+ターボエンジン&4WDとGRカローラと同じ組み合わせを持つフォルクスワーゲン・ゴルフRだ。
10月に登場したばかりの新型ゴルフRは、先代モデルよりも10psと2.0kg-m高められた出力となる320ps/42.8kg-mを発生する2Lターボエンジンを搭載し、4MOTIONと呼ばれる4WDシステムと組み合わされる。
排気量に勝るゴルフRはGRカローラよりも高い出力を発生する一方で、車両重量は70kg重い(RZ比)。
また3ペダルMTとなるGRカローラに対し、ゴルフRは7速のデュアルクラッチ式ATとなる点も大きな違いだ。
価格は639.8万円とRZとモリゾウエディションの中間というもので、ホットハッチは欲しいけどいかにもなルックスはちょっと……と感じている人には魅力的な1台となりそうだ。
FF最強「タイプR」もアツい
GRカローラと同じく、サーキット走行やモータースポーツ参戦を主眼において誕生したホンダの「タイプR」。
その最新モデルであるシビック・タイプRもGRカローラに興味を持つユーザーからすれば気になる存在となるだろう。
搭載されるエンジンは直列4気筒の2Lターボで最高出力は330ps/42.8kg‐mと前述のゴルフRをも上まわる数値を誇る。
組み合わされるトランスミッションはGRカローラと同じく3ペダルの6速のみとなり、オートブリッピング機能が備わるのもGRカローラと同じ。
ただ大きく異なるのが駆動方式で、フルタイム4WDとなるGRカローラに対し、シビック・タイプRは前輪駆動となる。
近年ではルノー・メガーヌとFF最速の座を争い続けているシビック・タイプRだけに、そのポテンシャルは言うまでもないが、リア寄りの駆動配分にすることもできるGRカローラの方が振り回して乗る楽しみがあり、悩ましいところとなるだろう。
ボディ形状はどちらも5ドアハッチバックとなるが、一般的なハッチバックスタイルを持つGRカローラに対し、シビックはクーペスタイルとなっており、全長や全幅もシビックの方が上まわるため、後部座席やラゲッジスペースなど、日常の使い勝手はシビックに軍配が上がる。
価格は499万7300円とRZにほど近い価格となっているが、間もなく受注停止になるというウワサが気になるところ。