今年1番運転の楽しいクルマは? BBDC 2022(1) 公道とサーキットで11台を乗り比べ
公開 : 2022.12.29 13:45
今年1番運転の楽しいクルマは? BBDC 2022(1) 公道とサーキットで11台を乗り比べ
一般道とサーキットでトップ11台を乗り比べ
この企画にノミネートしたクルマは、どれもが既に素晴らしい。最終的な順位は別として、2022年に英国でリリースされたモデルのなかで、トップ10入りするドライバーズカーであることは間違いない。
優秀なモデル群からベストを見つけ出すため、今年も5名の審査員が数日を費やしてチャレンジングな公道とサーキットを走り込んだ。34回目となる、年末恒例の英国ベスト・ドライバーズカー(BBDC)選手権がやってきた。
クルマを審査する舞台になったのは、例年同様、グレートブリテン島の中西部に位置するノース・ウェールズ地方。アイリッシュ海に面した風光明媚な半島には、アングルシー・サーキットも待ち構えている。
いつも通り、基準というべきディフェンディング・チャンピオンとして、昨年の優勝車もノミネートしている。992型のポルシェ911 GT3だ。
5名の審査員が11台のノミネート車両を次々に運転し、公道とサーキットにわけて、それぞれ最高25点で運転の楽しさを評価していく。合計では250点が満点になる。お互いの印象も議論しつつ、2022年のベスト・ドライバーズカーが選出される。
全7編と少々長いコンテンツだが、最後までお付き合いいただければ幸いだ。
2022年のBBDC選手権の審査員
まずは、2022年の審査員からご紹介させていただこう。普段の試乗レポートをまとめている、いつものメンバーだけれど。
アンドリュー・フランケル(Andrew Frankel)
BBDC選手権ではベテラン審査員。新しい愛犬にエンツォと名付けるほどのクルマ・マニア。最初は英国のレーシングチーム名だった、ヘスケスを考えていたとか。
マット・ソーンダース(Matt Saunders)
AUTOCARではおなじみのロードテスター。スタッフのランチのために、クレジットカードの管理を任せている。しっかりタイム計測の機械も持ち込んだ。しかし、フェラーリからオクタン価の計測を求められたのは想定外だったようだ。
ジェームス・ディスデイル(James Disdale)
ピットレーンで待っていた彼は、マセラティに乗る番がやってくると、意気揚々とドアを開いた。美味しい紅茶が待っているかのように。
リチャード・レーン(Richard Lane)
BBDC選手権の審査に参加するようになって数年。当初はリンゴをかじっていた彼も、最近はビスケットを口にすることが多くなった。炭水化物を沢山取ってこそ、本当のロードテスターだ。
マット・プライヤー(Matt Prior)
BBDC選手権では動画も撮影している。礼儀正しく控えめに、ズカズカと意見を交わした。ハンサムかどうかは、読者でご判断いただこう。