BMW 5シリーズ・ツーリング 次期型、欧州で発見 「i5」のワゴン仕様か

公開 : 2022.12.16 06:25

次期BMW 5シリーズ・ツーリングのプロトタイプをカメラが捉えました。フロントグリルが塞がれていることから、EVのi5と思われます。BMW 4シリーズとCLARプラットフォームを共有する可能性も。

BMWの電動ワゴン i5ツーリングか

次期BMW 5シリーズ・ツーリングのプロトタイプがドイツで目撃された。公道でテスト走行を行っている。

5シリーズ・ツーリングは、1992年に発売されて以来、現行モデルで5世代目にあたる。次期型はガソリン車、ディーゼル車、プラグインハイブリッド車(PHEV)、そして2024年にEVが加わる見込み。

ドイツで目撃されたBMW 5シリーズ・ツーリングのプロトタイプ(i5ツーリングと思われる)。
ドイツで目撃されたBMW 5シリーズ・ツーリングのプロトタイプ(i5ツーリングと思われる)。    AUTOCAR

今回目撃された車両には、電動化モデルであることを示すステッカーが貼られており、キドニーグリルも塞がれていたため、i5のツーリング(ステーションワゴン)と思われる。

BMWは言及を避けているが、次期5シリーズ・ツーリングでは室内空間が改善され、トランク容量は現行モデルの560Lから拡大される見込み。EVのi5ツーリングでは、バッテリー搭載スペースの都合から若干広さが犠牲になる可能性がある。BMW i7は、7シリーズのPHEVに対してトランク容量が40Lほど減少している。

今のところ公式発表はないが、現行モデルは4シリーズと同じCLARプラットフォームを採用しており、これが次期型にキャリーオーバーされれば同様のパワートレインを搭載することになるだろう。つまり、i5ツーリングは、最高出力340~544psの複数のモデルが用意される可能性がある。

BMW i4は、80.7kWhのバッテリーを搭載し、最大210kWの充電に対応。公称航続距離は最大410~590kmとされる。

写真では、ヘッドランプのデザインがよりすっきりした形状となっているほか、キドニーグリルも現行のM3および4シリーズのように、ナンバープレートからはみ出す縦型のデザインではないことが確認できる。

ドアハンドルは2シリーズ・クーペと同様にフラップ式で、サイドミラーはM240iに採用された新型のものが装備されている。

また、i5セダンのプロトタイプもこれまで何度か目撃されている。セダンは2024年にツーリングに先んじて発売される見通しで、こちらも物議を醸した縦型キドニーグリルは見られない。

新型5シリーズの公式発表は、2023年に行われると予想されている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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