マツダCX-60「ドライバー異常時対応システム」 日本初の型式指定取得 ドライバー意識消失後の先進運転技術
公開 : 2022.12.20 15:45
マツダは、ドライバー異常時対応システム搭載のCX-60が、日本初の型式指定を取得したと発表した。
日本初の型式指定取得
マツダは、同社のクロスオーバーSUV「CX-60」が、日本で初めてドライバー異常時対応システムに関する最新の「国連協定規則第79号第4改訂」を踏まえた道路運送車両法の改正保安基準に適合するものとして、国土交通大臣より型式指定を取得したと発表した。
2022年1月7日の道路運送車両の保安基準の細目を定める告示の一部改正にて、運転者が無反応状態になった場合に、自動で安全に停止や操舵する緊急機能を備える自動車に関して基準などが定められた。
マツダは、人を深く研究し、人体や脳のメカニズムを理解・モデル化することで、高度運転支援技術の開発を加速させ2040年を目途に自動車技術で対策可能なものについて、自社の新車が原因となる「死亡事故ゼロ」を目指している。
その一環として9月に販売開始されたCX-60に、意識喪失によりドライバーの運転が継続できないと判断した場合にクルマが自動で減速停止し、緊急通報まで繋げる先進安全技術「ドライバー異常時対応システム(DEA)」を導入した。
今回の型式指定取得は、上記の改正保安基準の新型車への適用が予定される2023年9月に先駆けた日本初のものとなる。
DEA作動例
1.運転者をモニタリングして運転者の状態を検知(手動作動開始も可)
2.運転者に警報を発報(少なくとも作動開始5秒前)
3.運転者の介入がない場合車両を減速し停止(減速度=4m/s2以下)
以下は車線変更機能付き
4.車線変更先の車線の安全が確認された場合車線変更(周辺検知機能装備)
5.車線変更完了後、道路脇に停止(方向指示器とハザードの切り替え)