価格急騰も? 2023年、「25年ルール」解禁でアメリカで合法輸入 人気車6選 ついにR34スカイライン解禁に
公開 : 2023.01.12 05:45 更新 : 2023.01.12 19:35
2023年に「25年ルール」に照らし、アメリカで輸入が解禁される日本車を紹介します。R34もついに解禁されます。
もくじ
ー25年ルール 2023年解禁モデルは?
ー米国に渡った中古車、12年間で激増
ー日産スカイラインGT-R(BCNR33)オーテックバージョン40thアニバーサリー 1998年1月
ー三菱レグナム/ギャラン・スーパーVR-4 1998年1月
ースバル・インプレッサWRX STi 22B-STiバージョン/WRX(GC8F) 1998年3/9月
ー日産スカイライン(R34)1998年5月
ー日産ステージア(オーテック260RS)後期型 1998年8月/10月
ーホンダ・プレリュードSiR Sスペック 1998年9月
25年ルール 2023年解禁モデルは?
製造から25年経過すれば、FMVSS(アメリカの保安基準)のしばりを受けずに、日本車を含め海外で生産、販売されていたクルマも合法的にアメリカで輸入できる。
俗に「25年ルール」と呼ばれるこの輸入制度は本来、メルセデス・ベンツに代表されるドイツ車の新車並行輸入車がアメリカで販売されることを阻止するため1988年に成立させた規則である。
その後、1998年に緩和策が講じられ製造から25年経過していれば並行輸入車でもアメリカへの輸入をOKとする内容に改訂された。
日本国内仕様の日本車が「25年ルール」で一般ユーザーからも注目を集めるようになったのは2014年に1989年発売のR32スカイラインGT-Rが「解禁」となってからである。
まだ10年も経っていないがそこからアメリカで急激な日本車、とくにスポーツカーを中心とするJDMブームが起きた。
米国に渡った中古車、12年間で激増
それを証明するのが日本→アメリカへ輸出される中古車の台数で、2010年は421台だったのが2014年1288台、2015年2440台、2016年4249台、そして2021年には1万1360台、2022年は11月までで1万4358台とすでに2021年分を約3000台上回っている。
乗用車のほとんどはスポーツカーや軽オープンなど趣味性の高いクルマで貨物車の多くは軽トラや軽バンだと推察される。
しかし、近年は25年が経過してアメリカへの輸入は許されても、州によって車種によって登録できないケースが続出している。
理由のほとんどは排ガスに関する規制だ。
これは排ガス(SMOGTEST)の基準値が州によって異なるためで、特に厳しいのはカリフォルニアであることは有名だろう。
州によってはどうあがいても登録は無理という事情が明らかになってきている。
つまり国のルールとして輸入できても、州のルールで登録できない日本車が存在することになる。
それでは2023年に輸入解禁となる1998年製造の注目の日本車6車+αを紹介しよう。
日産スカイラインGT-R(BCNR33)オーテックバージョン40thアニバーサリー 1998年1月
1998年1~2月の2か月間だけの販売となった「4ドア版R33 GT-R」。オーテック創立40年を記念して世に出ることとなった。
1997年秋開催の第32回東京モーターショーに参考出品された際、大反響となり、使い勝手のよい4ドアGT-Rを切望する声が高まっており、オーテックがそれに答えた形で発売に至った。
型式はR33GT-Rとおなじ「BCNR33」。
乗車定員は4名で4ドア化したことでフロントバンパーやスポイラー、リアフェンダー、シート生地などが専用デザインとなっている。
発売当時の新車価格は498.5万円で422台の限定生産だったが、その激レア度から近年はアメリカ輸出を想定しているのか、中古車市場ではじわじわと価格も高くなりつつある。
大手中古車メディアで検索してみたところ、平均価格1000万円前後にまで高騰し、中には1500万円を超える個体もある。