メルセデス・ベンツ 2024年に「EQ」ブランド終了か 内燃機関廃止で不要に?

公開 : 2023.01.12 21:25

メルセデス・ベンツのEVブランド「EQ」が、2024年後半に廃止される可能性があるとドイツで報じられています。内燃機関の廃止が進むにつれ、ブランドの必要性が薄れるためと考えられます。

EV移行でブランド廃止の可能性

メルセデス・ベンツは、2024年後半にEV専用ブランド「EQ」を廃止する可能性がある。ドイツの業界紙ハンデルスブラット(Handelsblatt)が報じた。

ハンデルスブラット紙は関係者の話として、メルセデスの製品ラインナップがEVに移行するにつれ、EQというブランドに分ける必要がなくなるとしている。

内燃機関の廃止が進むにつれ、EV専用ブランドの必要性が薄れる可能性がある。
内燃機関の廃止が進むにつれ、EV専用ブランドの必要性が薄れる可能性がある。

メルセデスは以前、2025年までに各モデルの後継となるEVを導入する計画を示していた。現在、EQE、EQE SUV、EQS、EQS SUV、EQCEQAEQBEQVの8車種が販売されている。

さらに今後2年間で、GクラスのEV版(EQG)と、EQXXコンセプトをベースとする小型セダンを発売し、EVのラインナップを内燃機関自動車とほぼ同規模にする予定である。

「EQ」の名称は現在、マイルドハイブリッド車とPHEV(プラグインハイブリッド車)にも使用されている。前者には、内燃機関を電気モーターでアシストする「EQブースト」機能が備わる。

PHEVには、電気モーターによる直接駆動を示す「EQパワー」というバッジが装着されている。

メルセデスは2030年以降、ほとんどの市場で内燃機関を廃止すると予想されている。最近発売されたCクラスは2028年頃まで販売される可能性が高く、2023年には新型Eクラスが発売される見込み。GLCGLEも、もう一世代は内燃機関を搭載する予定だ。

AUTOCARの問い合わせに対し、メルセデス・ベンツの広報担当者はコメントを控えた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    AUTOCAR UK

    Autocar UK

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の英国版。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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