「楽ナビ」がWi-Fiスポットに! ネット世代も“使いやすい”新型15機種 待望のフローティング型も

公開 : 2023.01.20 18:15  更新 : 2023.01.23 16:21

パイオニアのカロッツェリア「楽ナビ」が新型に! 思い切って目的地検索や、ルート案内を新感覚に模様替え。進化のポイントは、ネット接続とスマホユーザーの目線です。

オンラインでどう変わる?

カーナビ大手のパイオニアが、カロッツエリア・ブランド「楽ナビ」の新型を発売する。

車内をWi-Fiスポットにする機能を搭載するので、クルマのなかでスマホなどの動画・音楽ストリーミング再生、オンラインゲームのプレイを、ネット通信量を気にせずに楽しめるわけだ。

9V型フローティング・モデルの「楽ナビAVIC-RF920-DC」。3つの丸いアイコンが、ドライブ中に便利な「駐車場」「ガソリンスタンド」「コンビニ」をワンタッチ検索できる新機能。
9V型フローティング・モデルの「楽ナビAVIC-RF920-DC」。3つの丸いアイコンが、ドライブ中に便利な「駐車場」「ガソリンスタンド」「コンビニ」をワンタッチ検索できる新機能。    AUTOCAR JAPAN

同社は、「楽ナビとして初めてオンラインに対応し、さらにドライブ時間の“楽しさ”と“使いやすさ”を実現した楽ナビ15機種を2023年3月に発売します。カロッツェリアのカーナビとしては初のフローティング・モデルも新たにラインナップしました」と説明する。

発表会場の説明員によると、フローティング・タイプが欲しいというユーザーの声は、これまで多く届いていたという。

「大画面ナビを求めるユーザーさんは多いですが、やはり取付けできる車種が限られてしまいます。弊社でも車種専用の取付キットをご用意していますが、主要なモデルのみになってしまうのです。今回加わった9V型フローティング・タイプなら、548車種に適合します」

548車種への対応は、パナソニックケンウッドのフローティング・モデルの適合車種数を超えており業界最多となる。

聞いて納得 現代人のニーズとは

実機に触れると、目的地検索の“動線”がネット世代のユーザーに親しみやすいものになっていることに気づく。

「京都 名所」、「横浜 ラーメン」と入力すればオンラインを活かして検索することができ、目的地候補のリストがずらりと出てくる。

「お出かけ検索(オンライン)」は、思いついたキーワードを入力すればいい。ブルーの地球マークを押すと、オンラインで最新の情報を検索できる。グリーンのボタンは、楽ナビが保持しているデータの検索となる。
「お出かけ検索(オンライン)」は、思いついたキーワードを入力すればいい。ブルーの地球マークを押すと、オンラインで最新の情報を検索できる。グリーンのボタンは、楽ナビが保持しているデータの検索となる。    AUTOCAR JAPAN

従来のカーナビは、住所を都道府県から順に指定したり、目的地の名称を入力する操作が中心だった。

「普段使うインターネットでの検索と同じように、おもいついたキーワードを入力するだけで、最新スポットの目的地検索まで行える」ことから、パイオニアでは“お出かけ検索(オンライン)”と日常使いをイメージさせる機能名にしている。

オンライン対応したことで、まるで“ググる”ような感覚で目的地を選択・設定できるところが億劫に感じない。スマホとともに暮らす現代人にぴったりのアピールポイントだろう。

もちろん地図更新も、オンラインを活かして自動アップデートができる。

カーナビ機能も進化している。

ナビ機能・使いやすさの進化

交差点が連続しているような市街地を走っているとき、「◯◯m」を右、と案内されても、何個目の角のことか分かりづらいときがある。

新型の楽ナビでは、「◯個目の信号」という形で曲がる場所を教えてくれる。

曲がるポイントに向けて「3」「2」「次の信号」「この信号」とカウントダウンしていく。写真は、ジムニーシエラに搭載した9V型のインダッシュ大画面モデル「AVIC-RQ920-DC」。
曲がるポイントに向けて「3」「2」「次の信号」「この信号」とカウントダウンしていく。写真は、ジムニーシエラに搭載した9V型のインダッシュ大画面モデル「AVIC-RQ920-DC」。    AUTOCAR JAPAN

「3」「2」「次の信号」「この信号」と、信号の数をカウントダウンしていく発想だ。

これも、スマホのような見やすいフォントとシンプルな色使いが心地良い。◯◯mを右、という情報も併記されるので2段構えでルートを案内してくれる。

また、ホーム画面にあたる「Doメニュー」は、スマホのメイン画面のように、ワンタッチで望んだことがやり遂げられる感覚。

とくに、丸いアイコン「駐車場」「ガソリンスタンド」「コンビニ」が使いやすく、指先で触れるだけでマップ画面に遷移し、検索結果が落とし込まれる新機能だ。

ドライブ中に立ち寄る機会が多い項目が選ばれており、オンライン接続されていれば、最新のガソリン価格も反映される。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    AUTOCAR JAPAN

    Autocar Japan

    世界最古の自動車雑誌「Autocar」(1895年創刊)の日本版。

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