世界に1台しかないブガッティ 13億円超で落札 オークション新車記録更新

公開 : 2023.02.06 18:05

ブガッティ・シロン・ピュアスポーツをベースに製作されたワンオフ車「シロン・プロフィレ」が、仏パリのオークションで新車落札価格の最高額を更新しました。内外装や走りに独自チューンを施したオーダーメイドです。

オークション新車落札額 記録更新

ブガッティのワンオフモデル、シロン・プロフィレがパリのルーヴル宮殿で行われたRMサザビーズのオークションで、979万2500ユーロ(約13億9000万円)という記録的な高値で落札されたことが明らかになった。

ブガッティによると、オークションで販売された新車の価格としては過去最高額であるという。満員のオークション会場で「延長」入札が行われた結果、売却額は事前予想の2倍に達した。収益の一部は慈善事業に寄付される予定だ。

ブガッティ・シロン・プロフィレ
ブガッティ・シロン・プロフィレ    ブガッティ

RMサザビーズの「Salles du Carrousel」オークションで過去に落札されたクルマとしては、2003年のフェラーリ・エンツォの405万5000ユーロ、1991年のフェラーリ643の366万1250ユーロなどがある。

シロン・プロフィレは、もともと顧客の要望により実験的に作られたもので、ハードコアなシロン・ピュアスポーツをベースに、より快適性重視で仕上げたオーダーメイドだ。シロンは、ブガッティとフォルクスワーゲンが共同開発し、クワッドターボ8.0L W16エンジンを使用するブランド最後のモデルである。

0-100km/h加速2.3を達成するシロン・プロフィレについて、ブガッティ社長のクリストフ・ピオション氏は、「わたし達が創り出したものは、隠しておくにはあまりに美しいとわかっていました」と語っている。

シロン・プロフィレでは、ギア比の短縮、前後キャンバーの変更、スプリング強化など、ハンドリングを向上させるための改良が施されている。さらに、幅約1800mmの固定式リアウイングが追加され、エンジンルームから熱気を吸い上げて冷却効率を高めながら、ダウンフォースを増加させている。

インテリアでは、ダッシュボード、ドアパネル、センターコンソールに、ブガッティとして初めてウーブンレザー仕上げが施された。カラーリングの「アルジェント・アトランティック」は、専用にデザインされたものだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ウィル・リメル

    Will Rimell

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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