ミニ・クーパーSE コンバーチブル仕様発売へ 電動オープントップ、欧州限定150台

公開 : 2023.02.15 18:25

ミニ・クーパーSEコンバーチブルが欧州で999台限定で販売されます。初の純電動コンバーチブルとされ、最高出力184psを発揮、1回の充電での航続距離は約200kmとなります。

ミニの電動オープントップ

ミニ・クーパーSE(ミニ・エレクトリック)のコンバーチブル仕様が、今年4月より欧州で限定販売される予定だ。価格は5万2500ポンド(約845万円)からとなる。

ミニによると、市販EVとしては初のコンバーチブルであるという。最も近いライバルはフィアット500eカブリオレだが、Aピラー以後がオープンになるという点で異なる。

ミニ・クーパーSEコンバーチブル
ミニ・クーパーSEコンバーチブル    ミニ

ミニは昨年、「排出ガスゼロのオープントップドライブ」が楽しめるモデルとしてクーパーSEコンバーチブルのプロトタイプを公開しており、AUTOCAR英国編集部が試乗したところ完成度は量産車に近い印象を受けた。

その後、わずか8か月でこの市販バージョンが誕生した。ただし、特別仕様車として発売され、生産台数は英国で150台、欧州全体で999台に限定されている。グローバルに展開されるかどうかは明らかにされていない。

999台限定の専用デザイン

パワートレインは標準のクーパーSEと同様で、最高出力184psのシングルモーターを搭載し、0-100km/h加速7.3秒を誇る。32.6kWhのバッテリーも共通だが、1回の充電の航続距離は約30km少ない200kmとなっている。

ボディサイズは全長3863mm、全幅1727mmで、トランク容量は160L。ユニオンジャック柄の電動ソフトトップなど、従来のエンジン車とほぼ同じ仕様になっている。

ミニ・クーパーSEコンバーチブル
ミニ・クーパーSEコンバーチブル    ミニ

ボディカラーとしては、ホワイトシルバーとエニグマティックブラックの2色を設定する。限定生産であることを示すナンバリング(1/999など)や専用の17インチアルミホイール(リサイクル素材使用)など、特別な趣向が凝らされている。また、ナッパタッチのレザースポーツシートも装備される。

ミニのブランド責任者であるステファニー・ヴルスト氏は、欧州で販売されるミニの5台に1台は電動パワートレインを搭載しており、2020年に発売されたSEの人気を受けて、限定販売とはいえコンバーチブルの発売を決定したと述べている。

「SEの成功により、ミニ・クーパーSEコンバーチブルの限定販売をわずか数か月で実現することができました。お客様に非日常的でエクスクルーシブなオープンエアーのゴーカート感覚を提供できることを嬉しく思っています」

ミニは2023年内に、次世代のEVモデルを発表する予定で、2025年以降にコンバーチブルを加える計画もある。次世代モデルではデザインが大幅に変更され、2001年に以来採用されてきたクラムシェル・ボンネットも廃止される見込みである。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ウィル・リメル

    Will Rimell

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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