アウディTTに最終モデル 「愛するすべて」が詰まったファイナル・エディション登場

公開 : 2023.02.20 18:05

アウディは、TTの最終モデルとして特別仕様車「ファイナル・エディション」を欧州で発表しました。1998年に発売されたTTは、このモデルを最後に25年の歴史に幕を下ろします。

25年の歴史に幕 充実装備の最終モデル

アウディは、今年末に生産を終了するTTの最終モデル「ファイナル・エディション」を欧州で公開した。

価格はクーペが4万1910ポンド(約670万円)から、ロードスターが4万3660ポンド(約700万円)から。英国では3月に発売され、4月から納車が始まる予定だ。

アウディTTファイナル・エディション
アウディTTファイナル・エディション    アウディ

TTファイナル・エディションには、エンブレムやドアミラー、リアスポイラー、テールパイプをグロスブラック仕上げにするブラックスタイリング・パッケージが標準装備されている。その他、20インチのアロイホイールと赤いブレーキキャリパーを採用した。クーペモデルにはプライバシーガラスが装備される。

スポーティなTT Sファイナル・エディションには、7本スポークのアンスラサイトブラックのアロイホイールと、3色のボディカラー(クロノスグレー、タンゴレッド、グレイシャーホワイト)が用意されている。

インテリアでは、エクステンドレザー・パッケージが装備され、ドアハンドル、ドアアームレスト、センターコンソールにレザー仕上げが施される。コンフォート・パッケージも標準装備となり、Bang & Olufsenのプレミアムオーディオシステム、バックカメラ、フロント&リアパーキングセンサー、キーレスエントリーが追加される。

また、アウディ・コネクト・インフォテインメント・サービスを備えたMMIナビゲーション・プラスシステムも標準装備される。

ステアリングホイールとシートはアルカンターラ製で、赤いステッチがアクセントになっている。シート、エアベント、クーペモデルのセンターコンソールにも赤のインサートが追加された。

アウディTTは1998年に発売され、2014年から現行の3代目が販売されている。今回のファイナル・エディションを最後に、25年の歴史に幕を下ろす。

アウディは昨年末、パフォーマンスモデルのTT RSに、最高出力400psと最大トルク49kg-mを発揮する「アイコニック・エディション」を設定した。価格は8万7650ポンド(約1410万円)で、欧州全体で100台のみの限定生産となっている(うち、英国には11台が割り当てられた)。

TTの販売において、英国市場は大きな存在だった。2022年には英国で2672台が販売されたが、これは世界販売の33%以上を占めている。

「アウディTTほど時の試練に耐えたモデルはほとんどありません」と、アウディ英国部門の責任者であるアンドリュー・ドイル氏は述べている。「バウハウスにインスパイアされた鮮明なラインのスポーツクーペで、1998年当時と同じく現在も新鮮に見えます。英国での素晴らしい成功を記念して、ファイナル・エディションはこの象徴的なモデルについてお客様が愛するすべてを兼ね備えています」

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジャック・ウォリック

    Jack Warrick

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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