メルセデス・ベンツ 独自のグーグル・マップ搭載へ 次世代OS、2024年導入予定

公開 : 2023.02.23 18:45

メルセデス・ベンツは、グーグルとの提携により独自のグーグル・マップを導入すると発表しました。3代目となる次期型CLAから搭載が始まる見込みで、車内エンタメ機能も強化される予定です。

メルセデス独自のグーグル・マップ 次期型CLAから搭載

メルセデス・ベンツは、来年末に導入予定の次世代オペレーティングシステム「MB.OS」において、市販車としては初めて独自のグーグル・マップを搭載する。

次世代のモジュラー・アーキテクチャ・プラットフォームを採用した新型車に対応しており、まず3代目となる新型CLAから導入が始まる見込みだ。

サードパーティとの提携により、車内のエンターテインメント性を高めていく。
サードパーティとの提携により、車内のエンターテインメント性を高めていく。

メルセデス・ベンツのオラ・ケレニウスCEOは、「自社でオペレーティングシステムを開発していくことを決めました。社内の専門知識と選りすぐりのパートナーを組み合わせることで、運転支援、ナビゲーション、エンターテインメントから充電に至るまで、卓越した顧客体験を創造していきます。MB.OSは、完全なアップグレード性と継続的な改良を特徴とします」と述べている。

メルセデス・ベンツは新しいオペレーティングシステムを内製する意向を示しており、サードパーティーのアプリケーションに対応し、顧客が独自のサービス、コンテンツ、機能を選択できるようになるという。

また、グーグルとの提携により、グーグル・マップのデータとナビゲーション機能をベースにしたメルセデス独自のカーナビゲーションを開発する。

「これにより、メルセデス・ベンツはグーグルのリアルタイムかつ予測可能な交通情報や自動リルート機能などを利用できるようになります」とケレニウスCEOは話す。

MB.OSは、運転支援システムや自動運転においても重要な役割を担っている。

メルセデス・ベンツは最近、米国ネバダ州でレベル3の自動運転機能「ドライブパイロット」の使用許可を得た。YouTubeとの提携により、ドライブパイロットを使用しながら車載ディスプレイでビデオコンテンツを見ることができるようになる。

さらに、車載用ゲームでAntstream社、車載用ビデオ会議でWebex社およびZoom社との協業が決定している。

その他、電動化モデルの電気駆動システムとの統合により、EVの航続距離とエネルギー使用量をより正確に予測することができるという。

記事に関わった人々

  • 執筆

    グレッグ・ケーブル

    Greg Kable

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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