約1000馬力の電動セダンへ アルファ・ロメオ・ジュリア・クアドリフォリオ 次期型EVを予告
公開 : 2023.02.27 19:05
アルファ・ロメオは、ジュリアの後継となるEVについて「約1000ps」の出力を誇るパフォーマンスモデルも登場することを明らかにしました。また、1回の充電での航続距離は最大700kmになるといいます。
次期型ジュリア 高性能EVへ
アルファ・ロメオのジュリアが、最高出力1000ps、航続距離700kmのEVとして生まれ変わることが、同社のジャン・フィリップ・インパラートCEOによって明らかにされた。
従来のセダンタイプから発展し、複数のセグメントをカバーするという次期型ジュリアは、2020年代半ばに登場する見通しだ。アルファ・ロメオは2027年までにゼロ・エミッションを目指し、電動化を進めている。
パワーは350psから始まり、上位の「ヴェローチェ」モデルでは約800psを発揮する予定だ。また、ハードコアモデルの「クアドリフォリオ」では、現在の2.9L V6ツインターボのほぼ2倍に相当する「約1000ps」を実現することになるという。
こうした高出力モデルは、現行車のような後輪駆動ではなく、四輪駆動を採用する可能性が高い。同じステランティス傘下のマセラティが発売予定のグラントゥーリズモ・フォルゴーレでは、フロントに1基、リアに2基の電気モーターを搭載し、トルクベクタリング機能を備えているが、これと同様のセットアップとなるかもしれない。
インパラートCEOは、次期型ジュリアのパワーを強調すると同時に、1回の充電での航続距離が最大700km(WLTPサイクル)になることを示唆した。そのため、現行車オーナーにとってダウングレードや強制的な乗り換えではなく、「代替品」として見られるようになるという。
700kmという航続距離は、ステランティスのSTLAプラットフォームを使用する新型プジョーe-3008と同じである。
インパラートCEOは、アルファ・ロメオにとって迅速な電動化が重要であると説明した。「必要だから切り替えるのです。そうしなければアルファ・ロメオは死んでしまうでしょう」
「お客様には何も苦しんでほしくない、好きになってほしいのです」
デザイン面では「誰もが望むアルファ・ロメオ」のようになると述べ、現在のデザイン案を「とてもクール」だと表現した。
インパラートCEOは以前AUTOCARの取材に対し、ジュリアの後継車はセダンとステーションワゴンの境界をまたぐような、型にはまらないボディスタイルになる可能性があると語っている。