ミニ・クロスオーバー 新型で何が変わる? 大型化にEV設定も プロトタイプ公開

公開 : 2023.03.08 20:05

ミニは、新型カントリーマン(日本名:クロスオーバー)のプロトタイプを公開しました。デザインを一新してサイズアップし、タフな印象のSUVへと進化。さらにガソリン車だけでなくEVも設定されます。

SUVらしいデザインに EVも設定

ミニは、新型となるミドルサイズSUVのカントリーマンのプロトタイプを公開した。日本では「クロスオーバー」の名で知られるモデルで、今回のフルモデルチェンジでは新たにEV仕様が登場した。

BMW X1の兄弟車となる新型ミニ・カントリーマンは、ミニの次世代ラインナップの第1弾として2024年2月に登場する予定だ。

新型ミニ・カントリーマン(日本名:クロスオーバー)のプロトタイプ
新型ミニ・カントリーマン(日本名:クロスオーバー)のプロトタイプ    ミニ

ミニのブランド責任者であるシュテファニー・ヴルスト氏は、「『2人目の子供ができたけど、(現行カントリーマンには)ベビーカーを載せることができない』という人のためのクルマです。今、十分な広さがなくて諦めているお客様のために必要なのです」と語っている。

カントリーマンは、大型車を好む米国市場での成長のために構想されたモデルで、これまでミニが対応できていなかった分野である。

外観としては、フロントエンドがスクエアになり、フロントとリアのオーバーハングが大きくなったほか、タフな印象を与える処理が施されている。また、同時に発表された新型クーパーやエースマンと同じような、新しいヘッドライトも特徴的だ。

パワートレインのラインナップを拡大し、EVを導入しつつ、ガソリン車も残していく。

EVでは、容量54kWhのバッテリーを搭載し、上位モデルのカントリーマンSEにはより大型の64kWhが用意される予定である。まだ確定していないが、1回の充電での航続距離は最も長い仕様でBMW iX1の438kmとほぼ同等と予想されている。出力は、エントリーモデルが190ps、SEが272psとなる。また、ミニとしては唯一、四輪駆動を設定するモデルとなる見込みだ。

高性能のJCWモデルには、より強力なパワートレインだけでなく、赤いブレーキキャリパーやクワッドエグゾーストなどの視覚的な特徴も備わる。

ヴルスト氏は、大型化して形を変えても「カントリーマン」の名称はそのままで、ユーザーを混乱させることはないと話す。「理解してもらえると思います。カントリーマンはすでに “大きなミニ” として定着しています」

記事に関わった人々

  • 執筆

    ウィル・リメル

    Will Rimell

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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