新世代のシャシー技術 ランボルギーニ「LB744」モノコック構造公開 軽量・高剛性

公開 : 2023.03.15 06:05  更新 : 2023.03.30 10:21

ランボルギーニ・アヴェンタドールの後継として開発が進められる「LB744」は、新世代のモノコックシャシーを採用する予定です。軽量化、衝突安全性の向上、高剛性、そして製造の持続可能性を目指しています。

軽量化とダイナミクス向上へ

ランボルギーニが開発中の次期型PHEVは、「モノフセレージ(monofuselage)」と呼ばれる新世代のモノコックシャシーを採用する予定だ。これにより、ドライビング・ダイナミクスを「大きく」向上させるという。

「LB744」のコードネームで開発が進められている次期型PHEVは、フロント部分を初めてカーボンファイバーのみで構成し、衝突時のエネルギー吸収量はアヴェンタドールの2倍になる見込みだ。

「LB744」のモノコック構造は持続可能性にも配慮したものとなる。
「LB744」のモノコック構造は持続可能性にも配慮したものとなる。    ランボルギーニ

重量としてもシャシー単体でアヴェンタドールのものより10%軽く、フロント部分だけでは20%も軽くなっているそうだ。また、ねじれ剛性も25%向上しているという。

また、リアのサブフレームは中空の高強度アルミニウムで構成されており、軽量化、溶接線の削減、高剛性を実現する。

こうしたシャシー技術は、エンジニアリングに対するランボルギーニの新たな姿勢を示すものだ。同社はエネルギー消費を抑え、廃棄物の量を減らすことで、製造の持続可能性を高めることができるとしている。

LB744は、アヴェンタドールの後継となる次世代のフラッグシップスーパーカーで、新開発の6.5L V12エンジンと電気モーター、バッテリーを組み合わせ、合計出力1000psを達成するとされている。

また、ランボルギーニの伝統的な設計から脱却し、横置きのトランスミッションを採用している点も大きな特徴である。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ウィル・リメル

    Will Rimell

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ愛知在住。幼少期から乗り物好き。住宅営業や記事編集者といった職を経て、フリーランスとして自動車メディアで記事を書くことに。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事