三菱ふそうeキャンター、フルモデルチェンジ デザイン刷新 シャシラインナップは28型式 新型を解説
公開 : 2023.03.16 16:45
三菱ふそうは、電気小型トラック「eキャンター」をフルモデルチェンジして発売。豊富なシャシラインナップ/デザインを解説。
eキャンターがフルモデルチェンジ
三菱ふそうは、電気小型トラック「eキャンター」をフルモデルチェンジして発売した。
「eキャンター」は2017年の発売以降、EVトラックのパイオニアとして日本をはじめ欧州、米国、オーストラリア、ニュージーランドにおいて活用され、グローバル全体で累計760万km以上を走行している。
走行時に排出ガスを一切出さず、振動や騒音が少ない「eキャンター」は、環境に配慮した輸送やドライバーの負担を軽減する車両として、国内外の多様な業種で活用されてきた。
新型モデルは、モーターを後軸に統合したMFTBC独自開発の電気アクスル(eAxle)を採用し、プロペラシャフトをなくしてドライブトレインをコンパクトな構造にすることで、シャシや架装バリエーションの大幅拡大を実現。
国内モデルでは合計28型式のシャシラインナップを展開し、多様なバリエーションから最適な車体を選ぶことが出来る。
また、モーター式の動力取り出し装置(ePTO)を採用することで架装オプションも拡大し、ダンプ、キャリアカー、脱着車、リアクレーン、ゴミ収集車の架装も可能になった。
従来モデルの車両総重量(GVW)7.5tクラスにくわえて、GVW 5tクラスから最大でGVW 8tクラスまで展開。
キャブバリエーションも従来モデルと同等のワイドキャブにくわえて、小まわりのきく標準幅キャブ、そして中型トラック「ファイター」と同等のEX拡幅キャブの3種類を展開する。
ホイールベースも複数のラインナップを展開し、小まわりの利くラストワンマイル輸送向けの2500mmから、中型車クラスの4750mmまで揃える。
EVらしいデザイン 内外装デザイン
新型は、随所に電気の配線色で多く用いられるキーカラーのオレンジを配色し、新しい時代のEVトラックにふさわしいデザインに仕上げられた。
ダッシュボードから左右の乗降グリップにかけて流れるような造形は、見た目の一体感とさらなる乗降の良さをサポート。
また高い視認性と、ステアリングホイール上のボタンでメニュー操作可能な使い勝手に優れた10インチの液晶メーターを新たに搭載。
さらに画面のタッチ操作が可能なセンターディスプレイなど、美しさと使いやすさが融合したモダンな内装デザインを実現した。
LEDヘッドライト、およびデイタイムランニングライトも標準装備したほか、最新型のLEDリアコンビネーションランプも標準搭載し、後続車の目を引くデザインと視認性の良さで安全走行をサポートする。
ドアノブのロック・アンロックスイッチを押すだけでドアの施錠と解錠ができる「FUSOイージーアクセスシステム」も標準搭載し、利便性も向上した。