フェラーリ 約10年ぶりソフトトップ採用 2+2のローマ・スパイダー発表
公開 : 2023.03.17 18:05
フェラーリは、ソフトトップを備えた新型ローマ・スパイダーを発表しました。最高出力620psの3.9L V8ツインターボを搭載し、巧みな空力処理によりクーペと同等の性能を発揮するとされています。
フロントエンジン×ソフトトップは約50年ぶり
フェラーリは、2010年に生産終了したF430スパイダー以来となるソフトトップ搭載車として、ローマのコンバーチブルモデル「ローマ・スパイダー」を公開した。
ローマをベースとし、リアに大幅な改良が施されている。同じカーボンファイバー製チューブを使用するが、ルーフレスのため、剛性対策が行われている。
ルーフ格納機構、ウインドディフレクター、後席ヘッドレストなどを追加したため、1570kgのクーペより84kg重くなっている。
最大の特徴はソフトトップである。ハードトップのコンバーチブルという10年来のトレンドを打ち破り、1969年の365GTS4以来となるフロントエンジンのソフトトップ・スパイダーだ。
ローマ・スパイダーは5層構造の特製ファブリックを使用し、軽量化を図りながらクーペと同等の遮音性を誇るという。60km/h以下の車速で13.5秒で開けることができる。
ルーフを収納しても、255Lのトランクスペースを確保している。
特許を取得した新しいウインドディフレクターがリアベンチに組み込まれ、幌を下げた状態での風の巻き込みを抑える。
インテリアはクーペと同じで、コックピットスタイルの2つのエリアの間に8.4インチのセンターディスプレイが配置される。
3.9L V8ツインターボと8速DCTを搭載し、最高出力620psをリアアクスルに供給する。
ルーフレスのため空気抵抗が大きくなるが、アクティブスポイラーやルーフラインなどの空力的な改良により、0-100km/h加速3.4秒、最高速度320km/hとクーペに匹敵する性能を実現しているという。
ローマ・スパイダーの価格はまだ発表されていないが、クーペよりも割高になることが予想される。ソフトトップの特注色やファブリックを含む豊富なパーソナライズオプションも用意されるだろう。
英国では、右ハンドル車のデリバリーは2024年初頭から開始される予定だ。