旧車を楽しもう! ジュリア・スーパーで、サーキット通いするオーナーに訊く「レース参戦のメリット」

公開 : 2023.03.20 12:15

1966年式の「アルファ・ロメオ・ジュリア・スーパー」でサーキット通い。旧車との付き合い方を知る、素敵なオーナーさんを取材しました。

66年式ジュリア・スーパーは完調!

袖ヶ浦フォレストレースウェイにて年間4戦で開催されている東京ベイサイド・クラシック・カップ・シリーズ(TBCC)は、誰でも愉しめる敷居の低いサーキットイベントだ。

フェアレディやパブリカをはじめとする懐かしい国産旧車を駆って参戦するベテランドライバーも少なくないが、やはり、ポルシェアルファ・ロメオロータストライアンフ、MB、クラシックミニといった定番の輸入車でレースを堪能するエントラントが多い。

お話を伺った水嶋啓一さんと1966年式アルファ・ロメオ・ジュリア・スーパー。
お話を伺った水嶋啓一さんと1966年式アルファ・ロメオ・ジュリア・スーパー。    高桑秀典

1966年式のジュリア・スーパーでTBCCに参戦し続けている水嶋啓一さんもアルファ・ロメオという定番カーをチョイスしている参加者のひとりだ。

奥さまのみならず、ふたりの愛娘も連れ出し、ファミリーでクラシックカーイベントを愉しむ機会も多い水嶋さんは、その催しの内容によって乗ってくるクルマを変えている。

現在愛用している趣味車のラインナップを記しておくと、1928年式オースチン7、1962年式アルファ・ロメオ・ジュリエッタスパイダー、1964年式バンディーニ・サロンチーノ、1966年式アルファ・ロメオ・ジュリア・スーパー、1969年式フィアット500Fという華麗なる顔ぶれだ。

以前、アバルト750GTザガート・ダブルバブルやアバルト207Aスパイダー・コルサ/ボアーノなどを所有していたことがあるので、水嶋さんは“クラシックカーとの付き合い方”を知っており、TBCC用のジュリア・スーパーは短いスパンでメンテナンスすることによって完調をキープしている。

レースを楽しんだ後の「心掛け」

オースチン7でクラシックカーラリーに参戦し、ジュリエッタ・スパイダーで海や山の美しい景色を眺めながらのドライブや屋根を開けて走ると気持ちいいイベントを愉しみ、500F(アバルト風にしているが本当はフィアット)でサーキット走行を堪能することもあるという。

そのように多様な愛車を駆り、水嶋さんはさまざまなイベントに参加しているが、どの催しも仲間と愉しんでおり、取材時は榎本浩尚さん、稲林奈美子さん、中村 順さん、鈴木昭彦さんが応援に駆け付けた。

走行会の週末に仲間たちと。その後はマシンを労わる“いつもの作業”が待っている。
走行会の週末に仲間たちと。その後はマシンを労わる“いつもの作業”が待っている。    高桑秀典

「TBCCでサーキットを走るたびに毎回ジュリア・スーパーのエンジンオイルを交換しています。これは、もちろん愛車をリセットするためのメンテナンス作業ですが、ブレーキのエア抜きを兼ねているので、次のTBCCに備えての作業であるということもできます」

「レースに使っているので、エンジンは5年に一度オーバーホールしています。直近では、一年前にオーバーホールしましたね。ということで、エンジンをやってから4~5レースほど愉しんだことになります。そういえば、ステアリングギアボックスも直しましたね」

そう話してくれた水嶋さんは袖ヶ浦フォレストレースウェイのベスト・ラップタイムが1分25~29秒台程度となるドライバーたちによるTBCC/クリスタル・カップを戦っており、レース形式走行会に通うメリットについても語ってくれた。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    高桑秀典

    Hidenori Takakuwa

    1971年生まれ。デジタルカメラの性能が著しく向上したことにより、自ら写真まで撮影するようになったが、本業はフリーランスのライター兼エディター。ミニチュアカーと旧車に深い愛情を注いでおり、1974年式アルファ・ロメオGT1600ジュニアを1998年から愛用中(ボディカラーは水色)。2児の父。往年の日産車も大好きなので、長男の名は「国光」

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