「G」ブランドに新たな1台

メルセデス・ベンツは、Gクラスにインスパイアされた電動のコンパクトSUVを計画している。

既存のGクラスをベースに電動化したEQGとは異なり、新型車はメルセデス・モジュラーアー・キテクチャ（MMA）プラットフォームを採用する見込みだ。

現在メルセデスが検討している段階では、「エントリー・ラグジュアリー」シリーズと位置づけられる。同シリーズは今後3年間で4車種が発売される予定で、このコンパクトSUVは5車種目となる。

メルセデスはAMGやマイバッハと同じ流れをくむサブブランドとして「G」を位置づけており、新型のコンパクトSUVによってこれを強化する狙いがある。

MMAプラットフォームを使用する次期CLAと同様、800Vシステムによって最大350kWの充電速度に対応し、30分以内に10～80％のバッテリーを補充できるようになるだろう。

100kWh近い容量を持つ新しいシリコンアノードバッテリーが導入される見込みであることから、従来型のライバルをはるかに上回る航続距離を実現できる可能性がある。ただし、Gクラスのような直線基調の車体となると、空力的には有利とはいえない。

エンジン車の設定も予想されるが、GブランドのCEOであるエメリッヒ・シラー氏は、同ブランドを「EVにラグジュアリーとオフロード性能を組み合わせた比類なきもの」を提供するものとしているため、一部の市場では導入されない可能性もある。

画像　小さな「Gクラス」登場か？【メルセデスが開発中のEQGや、将来ライバルとなりそうな他社EVを写真で比較】　全70枚