ミニ・クロスオーバー 新型のデザインが明らかに BMW X1の兄弟車、2024年2月発売か

公開 : 2023.04.19 06:45

3代目となるミニ・カントリーマン(日本名:クロスオーバー)のプロトタイプが米国で目撃されました。ボディは大型化し、ガソリン車とEVが用意される予定です。

新型クロスオーバー、米国で発見

ミニが開発中の新型カントリーマン(日本名:クロスオーバー)のプロトタイプが目撃された。3代目となる新型は2024年2月に発売予定で、これまで以上に大型化している。

AUTOCARが入手した画像には、米国の公道を走るカントリーマンのプロトタイプが写っており、カモフラージュがほとんど施されていないことから全体的なデザインが確認できる。

米国で目撃されたミニ・カントリーマン(クロスオーバー)のプロトタイプ。
米国で目撃されたミニ・カントリーマン(クロスオーバー)のプロトタイプ。    AUTOCAR

新型カントリーマンはBMW X1とプラットフォームを共有しており、その結果、ミニ最大のモデルとなる。そしてX1と同様に、カントリーマンにもEV仕様が初めて設定される。AUTOCARはその開発車両に試乗したが、ミニらしい活発な乗り味を持っていることがわかった。

ミニのブランド責任者であるシュテファニー・ヴルスト氏は、「『2人目の子供ができたけど、(現行カントリーマンには)ベビーカーを載せることができない』という人のためのクルマです。今、十分な広さがなくて諦めているお客様のために必要なのです」と語っている。

新型カントリーマンは、米国でプロトタイプが目撃されたことからも明らかなように、これまでミニが十分に適応できていなかった米国市場を視野に入れている。

外観としては、全体的にスクエアな形状となり、フロントとリアのオーバーハングが長くなったほか、タフな印象を与えるデザイン処理が施されている。ヘッドライトの形状は、先日公開された新型クーパーとは異なる。

全長は4429mmで、現行より132mm長い。また、全高は56mm高い1613mmとなり、室内のヘッドルームが広くなる。

EV仕様も登場 航続距離450km?

ガソリン車のカントリーマンについては、まだ具体的な情報が得られていないが、おそらく現行モデルを踏襲し、3気筒と4気筒の前輪駆動車が設定されるだろう。EV仕様のカントリーマンのみ四輪駆動車となる見込みである。

EV仕様は、ベースモデルで「カントリーマンE」、上位モデルで「カントリーマンS E」という車名が与えられる見込み。前者は、BMW iX1には未導入の54kWhのバッテリーと、最高出力190psフロントモーターを搭載する予定だ。

米国で目撃されたミニ・カントリーマン(クロスオーバー)のプロトタイプ。
米国で目撃されたミニ・カントリーマン(クロスオーバー)のプロトタイプ。    AUTOCAR

カントリーマンS Eには、iX1でおなじみのデュアルモーターパワートレイン(最高出力312ps)と64.7kWhのバッテリーが採用される。ミニは、航続距離が450kmになると推定している。

ヴルスト氏は、大型化してデザインを変えても車名はそのままで、ユーザーを混乱させることはないと話す。「理解してもらえると思います。カントリーマンはすでに “大きなミニ” として定着しています」

ガソリン車のカントリーマンの生産は今年11月に開始され、納車は2024年の第1四半期か第2四半期になると予想されている。

記事に関わった人々

  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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