ジャガー・ランドローバー 「JLR」へ呼称変更 4ブランドからなる新体制構築へ

公開 : 2023.04.20 20:05  更新 : 2023.06.07 19:43

英国の高級車メーカーであるジャガー・ランドローバーは、4つのブランド(レンジローバー、ディスカバリー、ディフェンダー、ジャガー)を柱とする新戦略を発表し、呼称を「JLR」に変更することを明らかにしました。

4つのブランド展開 呼称は「JLR」に

ジャガーランドローバーは4月19日(現地時間)、企業イメージを刷新する計画を発表し、その一環として呼称を「JLR」に統一することを明らかにした。

同社CEOのエイドリアン・マーデル氏は、英国のJLRセンターで開催した記者会見において、コーポレート・アイデンティティの変更とともに、レンジローバー、ディスカバリー、ディフェンダー、ジャガーの4つのブランドを柱として展開すると発表。JLRは4ブランドの「ハウス」になるという。

JLRは4つのブランドを主軸とする新体制を発表した。
JLRは4つのブランドを主軸とする新体制を発表した。    JLR

JLRはこのアプローチを「ハウス・オブ・ブランズ」と呼び、モダンラグジュアリー・ブランドとして4つのブランドの特徴を活かしながらビジョンの実現を目指すとしている。

同社のチーフ・クリエイティブ・オフィサーのジェリー・マクガバン氏は、ランドローバーについて次のように述べた。

「実際、レンジローバーは1つのブランドであり、ディフェンダーもまた同様です。お客様は『レンジローバーを所有している』と言われます。ラグジュアリーの世界では、絶対的な透明性が必要です。ランドローバー・レンジローバーSVオートバイオグラフィーでは、それを提供していないのです」

「わたし達はランドローバーを愛していますが、レンジローバーほどのエクイティはありませんし、ディフェンダーは大きく成長しています」

JLRはまた、ジャガーをEV専用のラグジュアリー・ブランドとして再構築する。マーデルCEOは、自身が入社した1991年を振り返りながら、ジャガーの再構築は「非常に個人的」かつ「やり残した」ことであると語った。「32年前のジャガーが、わたし達の帰るべき場所であり、わたし達にとって正しい場所なのです」

マーデルCEOは、ここ数年の半導体不足と戦いながらも危機を乗り越え、サプライヤーとより強い関係を築き、将来の供給を確保していること、また、受注の4分の3以上がレンジローバー、レンジローバー・スポーツ、ディフェンダーといったモデルであることを認めた。

記事に関わった人々

  • 執筆

    マーク・ティショー

    Mark Tisshaw

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事