フェラーリ・ブランチ2023 フェラリスティ伝統のイベント 812コンペティツィオーネなど140台のフェラーリが御殿場に集結

公開 : 2023.04.23 17:05

恒例のフェラーリ・ブランチが今年も開かれました。ガーデンには最新の812コンペティツィオーネからF40やF50などのプレミアムモデルやクラシケモデルまでが集まり、新旧さまざまなフェラーリで埋め尽くされました。

伝統のイベントが今年も開催

毎年春になるとフェラーリ・オーナーは、あのイベントの連絡を心待ちにする。そう、スタート以来38年目を迎える「フェラーリ・ブランチ」が開かれるからだ。

今年も日本のフェラーリ・オーナーにとっては聖地ともいえる、御殿場にあるタンタローバ・ガーデン(旧ヴィンテージカーガーデン)を舞台に「フェラーリ・ブランチ」が催された。

ガーデンには色とりどりのさまざまなフェラーリが集まった。
ガーデンには色とりどりのさまざまなフェラーリが集まった。    上野和秀

フェラーリ・ブランチは1986年に松田コレクションの主催でスタート。以来、日本のフェラーリ・オーナーにとって、春の欠かせぬイベントとして親しまれてきた。

一時期は休止していたフェラーリ・ブランチだが、2014年にフェラーリ・オーナーズ・クラブ・ジャパン(FOCJ)とのジョイントで復活し、2019年からはFOCJのクラブイベントとして開催されている。

なお、ブランチに参加できるのは、フェラーリを所有しているFOCJメンバーに限られる。

例年は桜とフェラーリの共演が楽しめたが、今年は開花が早かったため、残念ながら葉桜になってしまった。しかし、マスク不要での開催は2019年の春以来4年ぶりとなる。

812コンペティツィオーネが初参加

毎回注目のニューモデルが姿を見せるフェラーリ・ブランチだが、今年の主役は12気筒812系の最終進化型として送り出された812コンペティツィオーネだ。

812スーパーファストのパフォーマンスを徹底的に突き詰めたのがコンペティツィオーネで、最高出力830psを誇るモンスターだ。999台の限定車だけにメンバーの注目を集めていた。

今回の主役となったフェラーリ812コンペティツィオーネ。
今回の主役となったフェラーリ812コンペティツィオーネ。    上野和秀

一方、今回参加したプレミアムモデルはF40F50だけと幾分寂しかった。逆に最新のSF90と296GTBは、様々なボディカラーが数多く集まった。

クラシケモデルは、365GTB/4デイトナを筆頭に365GT4 2+2、512BB、512BBi、308GTB、328GTB、テスタロッサといった1970〜1980年代を代表するモデルが並んだ。

このほか348や512TR、456GT、F355などの90年代のモデルから、575、612、F430、599、458、488、F8、812、カリフォルニア、ポルトフィーノなど、ほとんどのモデルが姿を見せた。

当日は朝方こそ暗い雲と御殿場らしい霧に包まれたが、参加車が入場する頃には青空が広がる絶好のブランチ日和となった。参加者はここだけのフェラーリ三昧のひとときを満喫していた。

記事に関わった人々

  • 執筆 / 撮影

    上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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