クラシック・レンジローバーを電動化 英レストモッド 最高出力456ps、航続320km

公開 : 2023.04.28 06:25

英国のレストモッド会社がクラシックなレンジローバーのレストモッドを公開しました。エンジンを電気モーターとバッテリーに置き換え、四輪駆動のEVとしています。

クラシック・レンジを現代的にEV化

英国のレストモッド会社インバーテッドは、クラシックなレンジローバーを電動化するプログラムを発表した。

80kWhのテスラのバッテリーと電気モーターを搭載したEVで、年間6台の限定生産となる。22万5000ポンド(約3750万円)から。

インバーテッド社のレンジローバー・レストモッド
インバーテッド社のレンジローバー・レストモッド    インバーテッド

6.6kWの車載充電器と、最大100kWのDC急速充電機能を備え、20%から80%まで「約34分」で充電できるという。1回の充電での航続距離は約320km。

最高出力456psと最大トルク61kg-mを発揮し、初代レンジローバーの3.9L V8より大幅にパワーアップした。0-100km/h加速は約5.0秒とされる。

さらに、パワーアップに対応するため、ギアセット、オイルポンプ、リミテッドスリップディファレンシャル、アクスルが新装された。「エコ」、「スポーツ」、「オフロード」の3つの走行モードが用意され、出力と回生ブレーキのレベルが変化する。

エクステリアとインテリアは、新車のような状態に戻すためにオーバーホールされたが、随所にモダンな装飾が施されている。

インテリアには、持続可能な方法で調達されたというモカレザー、センターロック機能、アップル・カープレイ、アンドロイド・オート、USB充電ポイント、防音設備、エアコンなど、現代的な装備が追加される。

12か月の保証付きで、顧客の好みに合わせたカスタマイズも可能だ。ドナー車のレンジローバーはインバーテッド社が調達し、2ドア、4ドア、エクステンデッド・ホイールベースの各仕様が用意される。納車まで12~18か月かかると予想されている。

1台目の「#001」は、オプションのロードハンドリング・パックを装着しており、調整可能なショックアブソーバー、アンチロールバー、25%硬いスプリングを追加することで、激しいドライビングでもコーナーリングがしやすくなり、快適性向上のための調整機能も備えているという。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョナサン・ブライス

    Jonathan Bryce

    英国編集部。英グラスゴー大学を卒業後、モータージャーナリストを志しロンドンに移住。2022年からAUTOCARでニュース記事を担当する傍ら、SEO対策やSNSなど幅広い経験を積んでいる。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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