ダイハツ不正で、トヨタが「ライズ」の販売・出荷停止を発表 対象はハイブリッド車
公開 : 2023.05.19 22:10 更新 : 2023.05.19 22:40
トヨタの小型SUV「ライズ」の販売・出荷が停止となりました。OEM供給元のダイハツによる“衝突試験の不正”を受けての発表となります。
ダイハツとトヨタ合計で、7万8440台を販売
ダイハツによる新たな不正行為の判明を受け、トヨタが小型SUV「ライズ」の販売・出荷を停止することを明らかにした。
トヨタは「このたび、ダイハツ工業株式会社よりOEM供給を受けている、トヨタ・ライズのHEV車について、電柱などを模したポールを車両側面に衝突させる試験(UN-R135)に関する認証手続きに不正があることが判明いたしましたので、本日、販売を停止いたしました」と説明している。
対象となるライズのHEV(ハイブリッド)車は、2021年11月に発売。これまで5万6111台を販売している。ガソリン車は不正の対象となっていない。
ダイハツの報道発表によれば、該当のポール側面衝突試験では、左・右の試験を行い試験データを提出することになるが、助手席側(左)は立会いのもと試験を実施。運転席側は、右側の社内試験データを提出すべきところ、左側のデータを提出していたという。
なお、OEM元のモデルで、今回の不正が明らかになったダイハツ・ブランドのダイハツ・ロッキーHEVは、これまで2万2329台を販売している。
トヨタは、ライズHEV車の出荷・販売については、今後「関係官庁にもご相談させていただきできるだけ早い再開に向けて取り組んでまいります」とし、トヨタグループ各社が「全社を挙げて、これまでのガバナンスの在り方などにつき、改めて検討し、徹底的に見直しを始めております」としている。