BMW M3 CS 日本向け30台限定、史上最強の「M3」登場 見た目はほぼレーシングカー

公開 : 2023.05.22 17:45

BMWはM3の限定モデル「M3 CS」を発表しました。M3史上最もパワフルなモデルで、約20kgの軽量化と約40psの出力アップを実現。全世界1500台限定で、日本には30台導入されました。

軽量・最強のM3 日本国内に30台

新型BMW M3 CSの実車がイタリアのヴィラ・デステで初公開された。軽量化と出力向上により、M3史上最もパワフルなモデルとなっている。

新型M3 CSは、従来のM3コンペティションに約40psを上乗せし、最高出力551ps、最大トルク66.2kg-mを発生する。四輪駆動が標準となる。

イタリアのヴィラ・デステで披露されたBMW M3 CS
イタリアのヴィラ・デステで披露されたBMW M3 CS    AUTOCAR

ツインターボの3.0L直列6気筒エンジンは、標準のM3およびM4に搭載されているものと同じだが、M3 CSでは0-100km/h加速3.4秒を達成する。80-113km/hの中間加速はわずか2.6秒で、最高速度は302km/hとされている。

フロントエンドはGT4仕様のM4のデザインにも似ており、大きく開いたエアインテークが、新しいノーズを形作る。ワイドなフロントスプリッターやリアリップスポイラーなど、エアロダイナミクスを向上させるアイテムが数多く採用され、通常のM3とは異なる外観に仕上がっている。

ルーフにカーボンファイバーを採用するなど、ボディ全体に軽量素材を多用するとともに、カーボンファイバー製バケット・シートやチタン製リアサイレンサーなど、軽量な部品に交換することで、M3コンペティション(1780kg)より20kgの軽量化に成功した。

シャシーはM3コンペティションとほぼ同じだが、専用のセッティングが施される。例えば、ドライビングモードの「Mダイナミック」は、サーキットでの高速走行に特化したものとなっている。

また、アクスルの運動特性を個別にチューニングし、ホイールキャンバー、ダンパー、補助スプリング、アンチロールバーを専用設定するなど、独自のサスペンション・セットアップを採用している。

Vスポークのゴールドホイール(フロント19インチ、リア20インチ)には、サーキット走行に適したタイヤを装着。レッドキャリパーのMコンパウンド・ブレーキとカーボンセラミックブレーキも用意される。

インテリアはM3コンペティションとほぼ同じで、BMWの最新インフォテインメントが搭載されるが、メリノ・レザーシートを標準装備し、「CS」のロゴが随所に施されている。

世界1500台の限定生産で、日本国内には30台が導入される。価格は1998万円(税込み)から。5月22日よりBMWオンライン・ストア限定で注文受付を開始している。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ウィル・リメル

    Will Rimell

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    1992年生まれ。幼少期から乗り物好き。不動産営業や記事制作代行といった職を経て、フリーランスとして記事を書くことに。2台のバイクとちょっとした模型、おもちゃ、ぬいぐるみに囲まれて生活している。出掛けるときに本は手放せず、毎日ゲームをしないと寝付きが悪い。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。仕事では「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。

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