フェラーリ・ラ・フェラーリ後継か 次期PHEVハイパーカー、プロトタイプ発見 2024年発売か

公開 : 2023.06.02 19:25

2013年のラ・フェラーリの後継と思われるフェラーリのテスト車輌がイタリアで目撃されました。空力設計を重視したボディや大型リアウィングなどが確認できます。パワートレインはV6ハイブリッドの可能性も。

ラ・フェラーリ後継、イタリアで発見

フェラーリは、世代を代表するラ・フェラーリに続く新たなフラッグシップモデルとして、コードネーム「F250」というPHEVを開発している。今回、そのプロトタイプが目撃された。

F250のプロトタイプは、2020年にラ・フェラーリのボディを装着した車両が目撃されているが、今回はイタリアの公道でカモフラージュを施したテスト車両が確認された。価格は200万ポンド(約3億5000万円)以上になると予想されている。

次期フラッグシップ「F250」のプロトタイプ
次期フラッグシップ「F250」のプロトタイプ    フェラーリ

ラ・フェラーリの発売は2013年だが、フェラーリのフラッグシップモデルに10年の開きがあるのは珍しいことではない。同社の元最高技術責任者であるマイケル・ライターズ氏は以前、AUTOCARに「ほぼ10年ごとに1台ずつ出しているのは事実です。また、フェラーリでは、新しい技術ができたときにしか出さないというのも事実です。そのためわたし達は、新しいスーパーカーに搭載したい技術とは何なのかを理解しなければなりません」と語っている。

F250はまだ初期のテスト段階であり、デビューはもう少し先である。リークされた資料によると、来年10月に標準のクーペが発売され、その後サーキットに特化したXXが2026年に、スパイダー仕様が2027年に発売される可能性がある。500台しか生産されなかった先代のように、限定生産される可能性が高い。

目撃されたプロトタイプからわかるように、空力的に彫刻されたボディを持ち、ダクト付きのフロントバンパー、F50のようにくぼみのあるボンネット、そしてフルワイドのリアスポイラーを備えている。

また、5ナットのホイール、296 GTBを彷彿とさせるフロントとリアのLED、ツインエグゾースト、ミドマウントエンジンの6つの冷却ダクトも確認されている。

パワートレインの詳細については、まだ明らかにされていない。しかし、フェラーリが電動化を加速させていることから、296 GTBの3.0L V6ハイブリッドの発展型が搭載されると予想されている。もし実現すれば、フラッグシップモデルにV12エンジンが採用されない初めてのケースとなる。

フェラーリが昨年11月に公開したヴィジョン・グランツーリスモ・コンセプトは、このようなレイアウトを示唆するものであった。6気筒ツインターボを「より過激に」使用したこのコンセプトは、将来のスポーツカーデザインを予見させた。

インテリアでは、ダッシュボードに取り付けられたタッチスクリーンと思われるものや、ラ・フェラーリのような四角いステアリングホイールなどが見られる。

記事に関わった人々

  • 執筆

    ジョナサン・ブライス

    Jonathan Bryce

    英国編集部。英グラスゴー大学を卒業後、モータージャーナリストを志しロンドンに移住。2022年からAUTOCARでニュース記事を担当する傍ら、SEO対策やSNSなど幅広い経験を積んでいる。
  • 翻訳

    林汰久也

    Takuya Hayashi

    平成4年生まれ愛知在住。幼少期から乗り物好き。住宅営業や記事編集者といった職を経て、フリーランスとして自動車メディアで記事を書くことに。「誰も傷つけない」「同年代のクルマ好きを増やす」をモットーにしている。イチゴ、トマト、イクラなど赤色の食べ物が大好物。

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