ロードテスト フォード・フィエスタST-3 ★★★★★★★★★☆

公開 : 2019.01.03 11:40

先代より1気筒少なくなった3気筒エンジンを搭載した、新しいフォード・フィエスタ。スペック上は2000年代初頭のフォード・フォーカスRSに迫る俊足を備えていますが、Aセグメント・ホットハッチ最高峰の称号を守ることはできるのでしょうか?

もくじ

はじめに
意匠と技術 ★★★★★★★★☆☆
内装 ★★★★★★★☆☆☆
走り ★★★★★★★★★☆
使い勝手 ★★★★★★★☆☆☆
乗り味 ★★★★★★★★★★
購入と維持 ★★★★★★★★★★
スペック
結論 ★★★★★★★★★☆

はじめに

フォードが初めてフォード・フィエスタSTを発表したのは、2014年のジュネーブ・モーターショーだった。それ以来、連綿とモデルチェンジを繰り返しているが、それ以前からブルーオーバルがコンパクトカー・カテゴリーにホットなモデルを投入していたことは、一定の年代以上のオジサンなら記憶にあるだろう。

フィエスタSTの祖先といえる、初代フィエスタのXR2(写真)は大成功を収めている。1981年当時、0-96km/h加速では10秒を切り、アクセルを踏み込めば160km/h以上のスピードが出た。3代目フィエスタには、XR2iとRSのふたつのホットモデルが存在したが、どちらも少々期待はずれ。その後、モデルレンジの中でも最強のホットハッチとして登場したといえるのは、2000年の5代目フィエスタZetec-Sとなるだろう。

振り返ってみてみると、フィエスタの歴史の始めの頃はモデルによって評価もまちまちで、英国人にとっては、自分の中のベスト、といえるクルマがひとによって異なるはず。しかしその後、フォードは最高のホットハッチのレシピをマスターしたようだ。2.0ℓエンジンを搭載した6代目フィエスタSTも、1.6ℓターボエンジンを搭載した2013年の7代目フィエスタSTも、白眉の仕上がりだった。

その頃からフィエスタSTは、スーパーミニと英国では呼ぶAセグメントにおいて、ホットハッチのランキングのトップを常に飾ってきた。昨年、フィエスタSTの生産が終了し、ルノー・クリオRS200にその座を交代するまでは。そして、今回われわれの試験台に乗せることになったのが、3代目となるフィエスタST。

8代目となったフィエスタは、Aセグメントをリードするクルマとして、英国の自動車評論家の中でも優れた評価を獲得してきた。マスマーケットの注目をさらに高めるため、デザインも基本骨格もリニューアル。先進的な3気筒エンジンを搭載し、優れた性能とエネルギー効率を両立させたほか、サスペンションもバランスに優れ、快適性も向上している。

それでは、それをベースにした最新のホットハッチとなるSTは、どのように変化したのだろうか。検証してみよう。

 

意匠と技術 ▶ 内装 ▶ 走り ▶ 使い勝手 ▶ 乗り味 ▶ 購入と維持 ▶ スペック ▶ 結論

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