メルセデスAMG GT 詳細データテスト 高まった安定性 神経質さの残るハンドリング 低い静粛性

公開 : 2024.08.24 20:25

使い勝手 ★★★★★★★★☆☆

インフォテインメント

GTを日常的に使おうというなら、おそらくもっともありがたい改善点はマルチメディアシステムに関する部分だろう。先代はクリック付きダイヤルで操作する、古さを感じさせるシステムだった。新型はそのダイヤルをなくし、MBUXの最新世代を採用。縦型11.9インチのディスプレイは角度調整が効くので、日差しが映り込むときには助かる。

多少の慣れは必要だが、反応遅れはなく、鮮明で、必要と思われる機能は揃っている。エアコンは実体パネルではないが、温度と送風を調整するアイコンは大きくて常時表示されるので、操作したいときに探さなくて済む。音量は、画面下のスライダーと、ステアリングホイールのタッチスイッチで調整する。

旧式の操作ダイヤルを持つ先代のシステムから、大きなタッチ画面を備える最新のMBUXに変更したことで、使い勝手は向上した。
旧式の操作ダイヤルを持つ先代のシステムから、大きなタッチ画面を備える最新のMBUXに変更したことで、使い勝手は向上した。    JACK HARRISON

走行中の静粛性はとくに高くないが、ブルメスター製サウンドシステムはロードノイズに負けていない。Apple CarPlayやAndroid Autoとの連携もよくできているが、表示部はディスプレイの大きな部分を占める。

燈火類

GTのヘッドライトはメルセデスのデジタルライトで、アダプティブハイビームアシストプラスを備える。今回はテストできなかったが、以前に使用した際にはすばらしかった。

ステアリングとペダル

ペダルのポジションは、この手のクルマに典型的なもので、運転する際に靴を選ばなければいけないほどレーシーではない。ステアリングコラムの調整幅はかなり広い。

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    英国編集部ライター
  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 撮影

    ジャック・ハリソン

    JACK HARRISON

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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