【B7ターボで始まった日本の歴史】最後のモデルB3&B4GT発表で気になるアルピナの未来

公開 : 2025.03.01 12:05

そしてアルピナのこれから

その日本市場を担当するニコル・グループ代表職務執行者社長のミヒャエル・ヴィット氏は「今年、アルピナは設立60周年で、ニコルがアルピナの販売を始めて47年になります。日本はアルピナにとって非常に重要なマーケットで、『クルマのコニサー、目利き』と呼ばれる多くのロイヤルカスタマーに支えられてきました」と日本市場を高く評価。

さらにB3GTとB4GTを発表(2024年6月)したとき、「日本にはまだクルマが到着していませんでしたが、予想以上にたくさんのご注文をいただきました。また1月中旬に発表した限定モデルのB8GTは、世界の販売台数の3分の1が日本に割り当てられましたが、たった1日で売り切れました」と述べた。

この日、最後のアルピナとなるB3GT(右)とB4GT(左)がお披露目された。
この日、最後のアルピナとなるB3GT(右)とB4GT(左)がお披露目された。    小林俊樹

そして、アルピナ最後のモデルのB3GT、B4GT、D3S、D4S、XB7 マニュファクトゥールを合わせ、日本向けに400台の追加生産を決定。ヴィット氏は、「まだご注文いただけますが、年末まで注文を待つことはお勧めしません」とのことなので、ご興味のある向きは早めに問い合わせた方が良さそうだ。

さて、今後のアルピナはどうなるのか。2025年末をもって、アルピナ・ブランドの商標権をBMWに譲渡し、家族経営のアルピナ・ブルカルト・ボーフェンジーペン有限&合資会社は今後新たにBOVENSIEPEN社として、歴史的なモデルや現行モデルのアルピナ・パーツやアクセサリーの販売を強化するとともに、貴重なビンテージカーの修理も行うという。同時に、成功しているワインビジネスも継続していくとのこと。

また、ニコルとしても「これからも日本の全てのアルピナのお客様のために素晴らしいサービスを提供します。また、アルピナ・クラシックという新たなブランドでアルピナ・パーツやライフスタイルグッズの販売を拡大して、4月にはオンラインショップもリリースします」とヴィット氏はコメントしたので、これからもアルピナに乗り続ける上での心配は少なそうだ。

記事に関わった人々

  • 執筆

    内田俊一

    日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を生かしてデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。長距離試乗も得意であらゆるシーンでの試乗記執筆を心掛けている。クラシックカーの分野も得意で、日本クラシックカークラブ(CCCJ)会員でもある。現在、車検切れのルノー25バカラとルノー10を所有。
  • 撮影

    小林俊樹

    Toshiki Kobayashi

    1964年生まれ。1985年よりグラフィティにてカメラマン活動をスタート。10年ほど在籍し、その間にライディングスポーツ、レーシングオンなどレース専門誌、レーススポンサー、鈴鹿サーキットのオフィシャル撮影を担当。1995年にはアーガスへ入社、北畠主税氏を師事して13年ほど在籍。自動車のカタログや専門誌、ライフスタイル誌などの撮影を担当。その後2009年にフリーランスとなり、現在に至る。
  • 編集

    平井大介

    Daisuke Hirai

    1973年生まれ。1997年にネコ・パブリッシングに新卒で入社し、カー・マガジン、ROSSO、SCUDERIA、ティーポなど、自動車趣味人のための雑誌、ムック編集を長年担当。ROSSOでは約3年、SCUDERIAは約13年編集長を務める。2024年8月1日より移籍し、AUTOCAR JAPANの編集長に就任。左ハンドル+マニュアルのイタリア車しか買ったことのない、偏ったクルマ趣味の持ち主。

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