長寿車ランキング 世代交代なしに10年以上続いたモデルとは 前編
公開 : 2018.02.06 19:15 更新 : 2018.02.06 20:08
フォルクスワーゲン・サンタナ:31年(1981〜2012年)
中国で生産されるようになった欧州車の先駆けがサンタナ。最初のモデルの座こそシトロエンCXに譲ったが、その構造が複雑だったため、中国政府はフォルクスワーゲンと大規模な導入契約を結んだ。
中国のユーザーは、このサンタナによって、後席に十分なレッグルームのある大型セダンに触れる機会を得た。サンタナ2000、サンタナ3000、サンタナ・ヴィスタといった中国独自のバリエーションも多く、自家用車だけでなくタクシーや警察車両にも多数採用。政府関係者も、高官にはロングホイールベースのアウディが与えられるが、それ以外はサンタナを公用車とした。
このほか、日産がノックダウン生産したのをはじめ、ブラジルやアルゼンチンではフォードとの合弁会社であるオートラティーナで製造され、ブルーオーバルのエンブレムを付けて販売されるなど、まさにグローバルカー。そして、中国では新型車がその車名を受け継いでいる。