10a COPPA DI SUZUKA 2018(コッパ ディ鈴鹿) アルピーヌM63の勇姿
2018.1.21
ヒストリックカー・ファンにとって走り初めとして親しまれている「コッパ ディ鈴鹿」が今年も行われました。多種多様な参加車両が集うだけに、クルマ好きにとっては寒さを吹き飛ばすほどの魅力にあふれていました。
10年目を迎えたコッパ ディ鈴鹿
鈴鹿サーキット創立の頃から鈴鹿を舞台に様々なレースを運営してきたNRC(名古屋レーシングクラブ)は50年以上の歴史を持つ名門クラブである。NRC主催の鈴鹿ゴールデン・トロフィーは鈴鹿サーキットに新年を告げる開幕戦として開かれ、当時は最新のレーシングカーであるトヨタ7やポルシェ908、フォードGT40などが活躍してきた。
時代も変わり、現在ではヒストリックカーのレースとして、1日のうちに様々なカテゴリーのレースやトライアルが催されている。コッパ ディ鈴鹿もそのプログラムに組み込まれて、ちょうど10年目を迎えた。今年も熱心なコンテンダーたちが集い、見る者まで刺激する熱い走行を繰り広げた。
長坂尚樹選手、桑島正美選手、横山 剣選手が参加
今年のゴールデン・トロフィーの大きな話題は、耐久王の長坂尚樹選手とモナコでも活躍した黒い稲妻こと桑島正美選手、そして大人のミュージシャンである横山 剣選手がトリオを組んで耐久レースにエントリーしたことだろう。横山選手の愛車BMW2002で出走予定だったが、予選でまさかのエンジン・トラブルに見舞われ決勝には出走できなかった。コッパ ディ鈴鹿にも同じBMW2002でダブル・エントリーしていたのが、こちらには清水選手提供のロータス・コルチナMk-Iに乗り換えて出走した。
コッパ ディ鈴鹿は多種多様な参加車両があるので、年式や排気量を鑑みて7クラスに分け、それぞれのクラスの上位3位が表彰された。特に光ったのが、加藤仁選手の1964年のアルピーヌM63で、1000cc以下にもかかわらず、さすがにル・マン・カーの貫禄を見せて、特別参加の21世紀の車両を除けばトップタイムを記録した。
トップはアルピーヌM63
ちなみに、21世紀の車両を除いたヒストリックカー総合ベスト10は、1位1964年アルピーヌM63(998cc)加藤仁、2位1964年ポルシェ356/6(2980cc)日比野富博、3位1969年マツダ・ファミリア・ロータリー・クーペ(491ccX2X2)杉山栄一、4位1969年ポルシェ911S(1991cc)久世隆司、5位1972年アルファ・ロメオ2000GTV(1962cc)岩川成三、6位1967年アルファ・ロメオ・ジュリア・スプリントGTV(1962cc)西崎 勝、7位MGB(1964年1800cc)新谷永、8位フィアット131レーシング(1981年1990cc)赤座俊郎、9位1072年アルファ・ロメオ2000GTV(2000cc)佐々木謙一、10位1977年ポルシェ911(2990cc)内田 保となった。結果はともかく参加者たちは愛車での走り初めを、仲間とともに和気藹々と存分に楽しんでいた。
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