ロードテスト フォード・フィエスタST-3 ★★★★★★★★★☆
公開 : 2019.01.03 11:40
使い勝手 ★★★★★★★☆☆☆
もしメーカー純正のナビゲーションシステムを装備したいのなら、トップグレードのフォード・フィエスタST-3をショールームで選択する必要がある。エントリーグレードのST-1には6.5インチのタッチモニター式インフォテインメント・システムが、中間グレードのST-2には8.0インチのモニターが備わるが、ナビゲーションシステムは搭載されていない。
といっても、どちらもスマートフォンとミラーリングできる、アップル・カープレイとアンドロイド・オートは搭載されているし、フォードの純正ナビはできが良いとはいえないから、あまり気にしなくてもいいだろう。
インフォテインメントシステム「シンク3」には音声認識機能も搭載され、明確に話せば、かなり良く動作する。スマートフォンとの連携機能を有効にするメニューはわかりにくく、メニュー画面の下のショートカットボタンにはなぜかホーム画面に戻る項目はないが、全般的には使いやすい。
テスト車両には350ポンド(5万円)のオプションとなる、バング・アンド・オルフセン製のプレミアム・オーディオシステムが搭載されていた。クルマに搭載されるスピーカーの数は、標準の6本から10本へと増える。音質は驚かされるほど良いが、追加費用を出して装備する項目としては、あまり重要度は高くないように思う。
ラゲッジスペースの大きさは、スーパミニと呼ばれるAセグメントのクルマとしては妥当な大きさ。でもライバルモデルにはさらに大きいラゲッジスペースを備えているクルマもある。可動式のフロアボードはオプション。サイズは、狭いところで幅が990mm、奥行きが670mm、高さが510mmとなっている。
視界
コンパクトカーだけあって、アップライト気味に座るドライビングポジションからの眺めは良い。車幅感覚もつかみやすい。
燈火類
テスト車両には600ポンド(8万円)のオプションとなる、LEDヘッドライトが装備されていた。ヘッドライト・ベゼルもグレーのものに置き換わる。ヘッドライトの照射角も明るさも素晴らしく、オートハイビームの動作も素早い。
ステアリングとペダル
長距離運転の場合、僅かに右にオフセットしたステアリングホイールのおかげで、左右の太ももがサイドサポートに触れる圧力の違いや、シートバックと背中との違和感が、気になってくるだろう。