試乗 ルノー・クリオ(ルーテシア)TCe100 1.0L3気筒ターボ 優秀な素地
公開 : 2019.07.20 10:10 更新 : 2019.08.13 15:53
「買い」か?
スーパーミニの金脈としての素地
クリオの新しいプラットフォームの潜在的なダイナミクス性能は、間違いなく高い。しかし運転した時の楽しさで見れば、フィエスタの方がまだ愛すべき存在でもある。デリケートで遊び心があり、安心感も高い。
フォルクスワーゲン・ポロやセアト・イビザのステアリング性能も正確で、路面を問わずよく走るとはいえ、フィエスタや新しいクリオの脚さばきの前では、その輝きは霞んでしまうといわざるを得ない。ミニの価格設定は高いし、オールラウンダーと呼ぶにはサスペンションが硬すぎる。
第5世代に進化したルノー・クリオは、スーパーミニの中での金脈なのか。現段階では、まだもう少し掘り進める必要性があるだろう。より特徴を備えたパワフルなエンジンに、感触の確かなステアリングフィールを獲得すれば、その可能性は一気に高まるはず。すべての素地は、既に整っているといって良いだろう。
ルノー・クリオTCe100のスペック
価格 | 1万7000ポンド(231万円・予想) |
全長×全幅×全高 | 4048✕1798✕1430mm |
最高速度 | 186km/h |
0-100km/h加速 | 11.8秒 |
燃費 | 22.6km/ℓ |
CO2排出量 | 100g/km |
乾燥重量 | 1178kg |
パワートレイン | 直列3気筒999ccターボ |
使用燃料 | ガソリン |
最高出力 | 100ps/5000rpm |
最大トルク | 16.2kg-m/2750rpm |
ギアボックス | 5速マニュアル |