【レーシングマシン集結】レトロモビル2020 世界的クラシックカーショーをレポート 後編
公開 : 2020.03.10 11:10
レトロモビル2020レポートの2回目は、会場に並んだヒストリック・レーシング・マシンをご紹介。フランスのレアなマシンに加え、ヴィンテージ期の貴重なモデルが多数。岡田氏の解説でご覧いただきましょう。
レースの歴史 フランスから
レトロモビルは、クラシックカーの冬の社交場であるとともに、今年開催されるイベントの新年最初の発表の場でもある。それだから、様々なクルマの展示とともに、各種のイベントを紹介するブースも多数出展している。
フランス・グランプリは、1970年代までは、毎年のように開催地が代わっていた。ル・マン、ディエップ、アミアン、ストラスブール、モンレリー、ポー、ランス、リヨン、ルーアン、クレルモン・フェランのシャレードなど。
またグランプリのタイトルのかかっていないレースでも、例えば1939年から1951年まで開催されて、ゴルディーニに乗るモーリス・トランティニアンやマセラティに乗るJ.M.ファンジオのような錚々たるレーサーが優勝者となったアングレームのようなところもある。
ル・マン もうすぐ100年
そんなわけで、フランスでは、各地に古くからのレースの歴史があり、クラシックカーのイベントともその復刻版であることが多い。
ずっと同じ場所で開催されてきたレースもある。1923年に始まり、2023年には100年の歴史を持つことになるル・マン24時間。
2002年から隔年でル・マン・クラシックが催され今年で10回目の開催となるが、国際的な人気を集めるクラシックカー・レースになっている。
本家本元の貫禄
黎明期の都市間レースは1994年のパリ〜ルーアン、1995年のパリ〜ボルドーのように、パリからスタートすることが多かった。ことほどさように、フランスこそは125年を超えるモータースポーツの歴史の舞台であり、レトロモビルには文化がある。
そこが、他の後発のイベントでは真似のできない本家本元の貫禄だろう。
今年もレトロモビルの会場にはル・マンやフランス・グランプリなどに出場した歴史的名車が多数展示され、種々様々なお店も山ほどあり、期間中に毎日訪れたとしても、とても全部を見きれないほどの濃い内容だった。