【詳細データテスト】BMW M2 ミドシップ勢に肉薄するハンドリング ハードでもしなやかな足回り 価格と重量には不満あり
公開 : 2020.08.29 11:50 更新 : 2020.09.05 00:00
使い勝手 ★★★★★★★★★☆
インフォテインメント
BMW自慢のインフォテインメントシステムであるiドライブの最新版は、おそらくこの手のデバイスではベストな部類だ。それゆえ、M2 CSのプライオリティはほかのところにありながらも、このシステムは手付かずのまま残された。
トランスミッショントンネル上にはダイヤル式コントローラーが設置されるが、8.8インチのディスプレイはタッチ操作も受け付ける。そのうえ、音量とエアコンの調整用に、みつけやすい実体スイッチが用意されている。
そのため、指先の感覚を頼りに手探りで操作したり、いちいち目当てのメニュー画面を呼び出したりする手間が省ける。このクルマの動力性能を考えれば、これはじつにありがたい。
ただ、センターコンソールに収納スペースがないことにはフラストレーションを覚える。アームレストともどもコンソールボックスがなくなったので、USBポートはトランスミッション後端にむき出しで備わるのみ。Apple CarPlayを使うためにスマートフォンを接続するには、長い接続ケーブルをうまく取り回さなければならない。なお、Android Autoには非対応だ。
燈火類
M2 CSは、BMW独自のイコン・アダプティブLEDヘッドライトとハイビームアシストを標準装備する。
ステアリングとペダル
スロットルとブレーキの両ペダルは、明らかに右寄りへオフセットしているが、それでも快適に操作できるポジショニングだ。ステアリングホイールはド真ん中で、前後も上下も十分な調整幅がある。