【詳細データテスト】スコダ・オクタヴィア・エステート 高まった質感 室内の広さは健在 パッシブサスでも乗り心地上々

公開 : 2020.09.12 11:50  更新 : 2020.09.12 23:20

フォルクスワーゲングループのコスパ担当ブランド、スコダ。日本未導入ながら魅力的なモデルを多く抱えるこのブランドの主力モデル、オクタヴィアが全面改良。質感を高めながらも、実用性の高さは健在でした。

はじめに

シンプルで合理的、そしてコストパフォーマンス。そうした魅力で、スコダ・オクタヴィアは1996年の登場以来、600万台以上を販売してきた。

チェコのメーカーであるスコダは、フォルクスワーゲン傘下でラインナップを拡大し続けており、現在ではコンパクトカーやクロスオーバー、7座SUVまでも擁する。

テスト車:スコダ・オクタヴィア・エステート 2.0 TDI 150 SE L ファーストエディション DSG
テスト車:スコダ・オクタヴィア・エステート 2.0 TDI 150 SE L ファーストエディション DSG    MAX EDLESTON

それでも、この25年ほどにわたる成長の歴史のカギとなっているのは、このリフトバックとワゴンを揃える実用的で機能的なファミリーカー、すなわちオクタヴィアだ。スコダのムラダー・ボレスラフ工場における生産台数の、じつに3分の1をオクタヴィアが占めたこともあったほどである。

今回テストする4代目オクタヴィアは、昨年11月にプラハで公開された。ブランドの屋台骨となるモデルであるだけに、その登場はスコダのみならず、フォルクスワーゲングループにとってもビッグニュースだ。

常に機能性優先の控えめさを前面に押し出してきたオクタヴィアだが、それだけにおもしろみに欠けると思わせるところもあった。だが、今回はちょっとばかり様子が異なる。

スコダはよりスマートながらも押し出しが強く、上級で商品力の高いクルマへのシフトを進めている。それによって徐々に、プレミアムブランドの領域へと近づこうという戦略だ。まさにその中心にいるのが新型オクタヴィアというわけなのである。

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