【詳細データテスト】スコダ・オクタヴィア・エステート 高まった質感 室内の広さは健在 パッシブサスでも乗り心地上々
公開 : 2020.09.12 11:50 更新 : 2020.09.12 23:20
快適性/静粛性
アダプティブダンパーのDCCがなくても、乗り心地の快適性や洗練性の点で、オクタヴィアを責めたくなることはないはずだ。
MQBをベースにしたVWグループ内の他モデルと比較して、このスコダは明らかにスプリングの柔らかさが感じられる。速度が乗っているときの突き上げもほぼ打ち消すしなやかさは魅力的だ。とくに深いくぼみではトラベル量を使い果たして、バンプストッパーに当たる場合もあるが、それでもである。
DCCにはスポーツモードがあり、やや硬くなり、より厳密に路面を拾うが、おそらく大きな入力があった場合には重宝するはずだ。しかしテスター陣は、テスト車のプライマリーライドが、ゆったりと走っていれば十分になめらかだという意見で一致した。DCCは魅力的なオプションだが、絶対的に不可欠なアイテムではないだろう。
市街地を行く速度域でも快適。轍や凹凸でも、たいていは危険なほど強い衝撃がキャビンまで達することはなく、サスペンションの大きなノイズもかなり遮断されている。クッションがよく効いているがサポート性に不足のないシートと、全方位とも優れた視認性もあって、日常使いでも抜きんでて扱いやすく快適なクルマだ。
エンジンは負荷がかかるとキャビンへわずかながら唸りを響かせるが、それでも室内のリファインぶりはこれまた上々。113km/hでの騒音レベルは69dBで、これは最近に計測したゴルフVIIIの1.5 eTSI 150と比べても1dB高いのみだ。