【ターボS、タイカンと比較】ポルシェ911カレラ(2) 濃密なスポーツカー 長期テスト
公開 : 2021.01.09 11:45 更新 : 2021.07.12 18:56
ポルシェ911というクルマの多様性
長期テストの911カレラは、びしょ濡れのサーキットに少し手を焼いていた。コーナーの入り口ではアンダーステアで、出口ではオーバーステアになる。
あの雨の天気が、コーナリングに大きな影響を与えていたことは間違いない。同時にターボSとの明確な違いは、まるで別のモデルのようですらあった。
ポルシェ911カレラは、クルマと一体になれる密なスポーツカーとしての能力に優れる。かたやターボSは、路面や天候を問わないスーパーカーとして能力に優れている。ポルシェ911というクルマの振り幅の大きさ、多様性を示すものだと思う。
今回の比較は、確かに極端ではある。でもカレラとカレラSとの間でも、体感できるほどの違いは間違いなくある。それがポルシェ911だといえるだろう。
テストデータ
気に入っているトコロ
リアシート:小さくても、過小評価はしないでほしい。使える荷物置き場となるから、911の日常性を高めている大きな要素だと思う。
気に入らないトコロ
メーターパネル:ステアリングのリムによって、両サイドの計器が見にくい。さらに幅が広すぎ、表示される情報量も多すぎると思う。
テスト車について
モデル名:ポルシェ911カレラ(英国仕様)
新車価格:8万2793ポンド(1117万円)
テスト車の価格:9万891ポンド(1227万円)
テストの記録
燃費:9.1km/L
故障:なし
出費:なし