【100kg軽くハンドリングは上】トヨタGRスープラ 2.0(SZ) 稀有な本格スポーツカー 前編
公開 : 2021.01.29 10:25 更新 : 2021.03.05 18:45
メカニズム的な違いはエンジン程度
それ以外の部分では、メカニズム的に3.0L版と違いはない。トランスミッションはZF社製の8速ATで、MTは選べない。電動機械式パワーステアリングのレシオも、15.1:1で同値。実際は数字以上にクイックに感じられる。
スチール製のブレーキディスクも、3.0Lのスープラと同じ。電子制御のリミテッドスリップ・デフの設定も共通だという。
車内もそっくりそのまま。若干タイトに感じられるものの、運転を楽しむのにはピッタリの空間。雰囲気も良い。低くかがんだボディと、小さなグラスエリアという基本構成で成り立っている。
8.8インチのタッチモニターを備えた、BMW由来のインフォテインメント・システムも、3.0Lモデルと共通。エントリグレードとしては、うれしい部分だろう。
2脚のシートは、3.0Lでは電動式となるが、2.0L版では手動式になる。仕立てもフルレザーではなく、部分的にアルカンターラが用いられたクロス張り。むしろ、この方が好きだというドライバーもいると思う。
ポルシェ718ケイマンのシート並みに座り心地が良く、サポート性に優れるわけではない。でも、3.0Lのスープラより軽量で柔らかく、悪くはない。
車内で気になったのが、3.0L版ではカーボンファイバー製だったセンターコンソールのパネルが、グレーのプラスティック製になること。全体的にグレーがかった車内なだけに、カーボンが華やかさを添えていたのだが。
この続きは後編にて。