フォルクスワーゲンID.4 詳細データテスト 穏やかな出力特性と操縦性 遅くないが刺激は足りない

公開 : 2021.11.06 20:25  更新 : 2021.11.08 06:37

スペック

レイアウト

プラットフォームはフォルクスワーゲンのMEBで、キャビンの床下はほぼバッテリーで埋め尽くされている。前後モーターは独立して、それぞれ前後輪を駆動する。

実測車重は2220kgで、前後重量配分は49:51。サスペンションはフロントがマクファーソンストラット、リアがマルチリンク。マックス仕様には、DCCダンパーが装着される。

パワーユニット

プラットフォームはフォルクスワーゲンのMEBで、キャビンの床下はほぼバッテリーで埋め尽くされ、モーターは前後に1基ずつ搭載。前後重量配分は49:51だ。
プラットフォームはフォルクスワーゲンのMEBで、キャビンの床下はほぼバッテリーで埋め尽くされ、モーターは前後に1基ずつ搭載。前後重量配分は49:51だ。

駆動方式:フロント/リア横置き四輪駆動
形式:フロント非同期電動機/リア同期永久磁石電動機
駆動用バッテリー:水冷式リチウムイオンバッテリー、82kWh(グロス値)/77kWh(ネット値)
最高出力:299ps
最大トルク:48.1kg-m
許容回転数:16000rpm
馬力荷重比:139ps/t
トルク荷重比:14.8kg-m/t

ボディ/シャシー

全長:4584mm
ホイールベース:2771mm
オーバーハング(前):−mm
オーバーハング(後):−mm

全幅(ミラー含む):2110mm
全幅(両ドア開き):3760mm

全高:1637mm
全高:(テールゲート開き):2230mm

足元長さ(前):最大1110mm
足元長さ(後):最大730mm
座面~天井(前):最大1060mm
座面~天井(後):最大930mm

積載容量:543~1734L

構造:スティールモノコック
車両重量:2149kg(公称値)/2200kg(実測値)
抗力係数:0.29
ホイール前/後:8.0Jx20/9.0Jx20
タイヤ前/後:235/50 R20/255/45 R20
ピレリ・スコーピオン・エレクト
スペアタイヤ:なし(パンク修理キット)

変速機

形式:1速ダイレクト駆動
ギア比
最終減速比:11.5:1
リダクション比:− 
1000rpm時車速:−km/h

電力消費率

AUTOCAR実測値:消費率
総平均:4.2km/kWh
ツーリング:5.0km/kWh
動力性能計測時:2.1km/kWh

メーカー公表値:消費率
混合:5.6km/kWh

公称航続距離:468km
テスト時平均航続距離:322km
113km/h巡航時航続距離:385km
CO2排出量:0g/km

サスペンション

前:マクファーソンストラット/コイルスプリング、スタビライザー
後:マルチリンク/コイルスプリング、スタビライザー

ステアリング

形式:電動、ラック&ピニオ
ロック・トゥ・ロック:2.4回転
最小回転直径:10.2m

ブレーキ

前:358mm通気冷却式ディスク
後:−mmドラム
制御装置:ABS、ブレーキアシスト
ハンドブレーキ:電気式(メイン操作系クラスターにスイッチ配置)

静粛性

アイドリング:-dBA
48km/h走行時:58dBA
80km/h走行時:63dBA
113km/h走行時:67dBA

安全装備

ABS/ESC/LKA/FCW/ACC/AEB/ドライバーアラートシステム/エクステリアeサウンド
Euro N CAP:5つ星(ID.4プロ・パフォーマンス)
乗員保護性能:成人93%/子供89%
交通弱者保護性能:76%
安全補助装置性能:85%

発進加速

テスト条件:乾燥路面/気温16℃
0-30マイル/時(48km/h):2.5秒
0-40(64):3.5秒
0-50(80):4.7秒
0-60(97):6.2秒
0-70(113):8.1秒
0-80(129):10.3秒
0-90(145):13.0秒
0-100(161):16.1秒
0-402m発進加速:14.9秒(到達速度:155.1km/h)
0-1000m発進加速:27.2秒(到達速度:180.2km/h)

ライバルの発進加速

ライバルの発進加速
キア・ニロ・ファーストエディション(2019年)
テスト条件:乾燥路面/気温12℃
0-30マイル/時(48km/h):3.1秒
0-40(64):4.2秒
0-50(80):5.4秒
0-60(97):6.8秒
0-70(113):8.7秒
0-80(129):11.0秒
0-90(145):13.9秒
0-100(161):18.7秒
0-402m発進加速:15.7秒(到達速度:148.2km/h)
0-1000m発進加速:28.7秒(到達速度:173.8km/h)

キックダウン加速

20-40mph(32-64km/h):1.8秒
30-50(48-80):2.2秒
40-60(64-97):2.8秒
50-70(80-113):3.4秒
60-80(97-129):4.0秒

制動距離

テスト条件:乾燥路面/気温16℃
30-0マイル/時(48km/h):8.8m
50-0マイル/時(64km/h):23.9m
70-0マイル/時(80km/h):46.2m
60-0マイル/時(97km/h)制動時間:2.79秒

ライバルの制動距離

キア・ニロ・ファーストエディション(2019年)
テスト条件:乾燥路面/気温12℃
30-0マイル/時(48km/h):10.4m
50-0マイル/時(64km/h):29.6m
70-0マイル/時(80km/h):57.0m

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    英国編集部ライター
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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