ボルボV60 詳細データテスト 動力性能もEV航続距離も向上 万人受けの運動性 積載性はほどほど

公開 : 2022.10.01 20:25  更新 : 2022.10.04 07:29

スペック

レイアウト

ボルボのSPAプラットフォームのうち、V60に採用されたのは小型なほうのバージョン。4気筒エンジンをフロントに横置きし、8速トルクコンバーターATと組み合わせて前輪を駆動する。

T6リチャージは、リアに145psのモーターを積む。18.8kWhの駆動用バッテリーは、トランスミッショントンネル内に配置された。前後重量配分は54:46だった。

エンジン

V60はSPAプラットフォームの小型版を用い、T6リチャージはフロントにエンジン、リアにモーターを積む。駆動用バッテリーは、センタートンネル内に配置される。
V60はSPAプラットフォームの小型版を用い、T6リチャージはフロントにエンジン、リアにモーターを積む。駆動用バッテリーは、センタートンネル内に配置される。

駆動方式:フロントエンジン/リアモーター横置き四輪駆動
形式:直列4気筒1969ccターボチャージャー、ガソリン
ブロック・ヘッド:-
ボア×ストローク:φ82.0×93.2mm
圧縮比:10.3:1
バルブ配置:4バルブDOHC
最高出力:252ps/-rpm
最大トルク:35.7kg-m/-rpm
エンジン許容回転数:-rpm
ハイブリッドアシスト:永久磁石同期モーター
モーター最高出力:145ps
モーター最大トルク:31.5kg-m
システム総合出力:350ps/5500rpm
システム総合トルク:-kg-m/-rpm
馬力荷重比:175ps/t
トルク荷重比:-kg-m/t
エンジン比出力:128ps/L

ボディ/シャシー

全長:4761mm
ホイールベース:2872mm
オーバーハング(前):-mm
オーバーハング(後):-mm

全幅(ミラー含む):2050mm
全幅(両ドア開き):3680mm

全高:1437mm
全高:(トランクリッド開き):1960mm

足元長さ(前席):最大1120mm
足元長さ(後席):670mm
座面~天井(前席):最大980mm
座面~天井(後席):920mm

積載容量:529~1441L

構造:アルミ/スティールモノコック
車両重量:1994kg(公称値)/2036kg(実測値)
抗力係数:0.29
ホイール前・後:8.5Jx19
タイヤ前・後:235/40 R19 96W
ミシュラン・プライマシー4
スペアタイヤ:なし(パンク修理キット)

変速機

形式:8速AT
ギア比/1000rpm時車速〈km/h〉
1速:5.25/7.9 
2速:3.03/13.5 
3速:1.95/21.1 
4速:1.46/28.2 
5速:1.22/33.6 
6速:1.00/41.0      
7速:0.81/50.7 
8速:0.67/61.3      
最終減速比:3.08:1

燃料消費率

AUTOCAR実測値:消費率
総平均:21.2km/L
ツーリング:13.5km/L
動力性能計測時:8.4km/L

メーカー公表値:消費率
低速(市街地):-km/L
中速(郊外):-km/L
高速(高速道路):-km/L
超高速:-km/L
混合:90.8~124.8km/L
EV航続距離:87km

燃料タンク容量:60L
駆動用バッテリー:18.8/14.9kWh(総量/実用量)
現実的な航続距離(モーターのみ):約82km
現実的な航続距離(エンジンのみ):約-km
現実的な航続距離(エンジン+モーター):約890km
CO2排出量:18~25g/km

サスペンション

前:ダブルウィッシュボーン/コイルスプリング、スタビライザー
後: マルチリンク/コンポジット横置きリーフスプリング、スタビライザー

ステアリング

形式:電動、ラック&ピニオ
ロック・トゥ・ロック:2.9回転
最小回転直径:11.7m

ブレーキ

前:371mm通気冷却式ディスク
後:320mm通気冷却式ディスク
制御装置:ABS、EBA、EBD
ハンドブレーキ:電動、センターコンソール右側にスイッチ配置

静粛性

アイドリング:40dBA
全開時(4速):75dBA
48km/h走行時:59dBA
80km/h走行時:63dBA
113km/h走行時:67dBA

安全装備

ABS/EBA/EBD/ESP/シティセーフティ/オンカミングレーン・ミティゲーション/ランオフ・ロードプロテクション
Euro N CAP:5つ星(2018年、D4 FWD)
乗員保護性能:成人96%/子供84%
交通弱者保護性能:74%
安全補助装置性能:76%

発進加速

テスト条件:乾燥路面/気温25℃
0-30マイル/時(48km/h):2.0秒
0-40(64):2.7秒
0-50(80):3.6秒
0-60(97):4.9秒
0-70(113):6.2秒
0-80(129):7.8秒
0-90(145):9.6秒
0-100(161):11.8秒
0-110(177):14.6秒
0-402m発進加速:13.4秒(到達速度:171.1km/h)
0-1000m発進加速:25.3秒(到達速度:183.5km/h)

ライバルの発進加速

ライバルの発進加速
メルセデス・ベンツC300e AMGライン(2022年)
テスト条件:湿潤路面・みぞれ/気温4℃
0-30マイル/時(48km/h):2.2秒
0-40(64):3.2秒
0-50(80):4.3秒
0-60(97):5.8秒
0-70(113):7.3秒
0-80(129):9.3秒
0-90(145):11.5秒
0-100(161):14.1秒
0-110(177):17.3秒
0-402m発進加速:14.3秒(到達速度:162.1km/h)
0-1000m発進加速:25.7秒(到達速度:209.2km/h)

中間加速

20-40mph(32-64km/h):1.8秒(2速)/2.2秒(3速)

30-50(48-80):1.9秒(2速)/2.5秒(3速)/3.1秒(4速)/4.1秒(5速)

40-60(64-97):2.5秒(3速)/3.6秒(4速)/4.3秒(5速)/5.3秒(6速)/6.9秒(7速)

50-70(80-113):2.6秒(3速)/4.1秒(4速)/4.7秒(5速)/5.9秒(6速)/9.2秒(7速)/11.5秒(8速)

60-80(97-129):3.0秒(3速)/4.4秒(4速)/5.6秒(5速)/7.0秒(6速)/12.0秒(7速)/19.6秒(8速)

70-90(113-145):4.1秒(4速)/6.5秒(5速)/8.3秒(6速)/13.5秒(7速)

80-100(129-161):4.0秒(4速)/7.5秒(5速)/9.6秒(6速)/14.3秒(7速)

90-110(145-177):8.1秒(5速)/11.1秒(6速)

制動距離

テスト条件:乾燥路面/気温25℃
30-0マイル/時(48km/h):8.7m
50-0マイル/時(64km/h):24.4m
70-0マイル/時(80km/h):46.9m
60-0マイル/時(97km/h)制動時間:2.79秒

ライバルの制動距離

メルセデス・ベンツC300e AMGライン(2022年)
テスト条件:湿潤路面・みぞれ/気温4℃
30-0マイル/時(48km/h):10.2m
50-0マイル/時(64km/h):29.1m
70-0マイル/時(80km/h):56.9m

各ギアの最高速

1速:46.7km/h(6000rpm)
2速:82.1km/h(6000rpm)
3速:127.1km/h(6000rpm)
4速:169.0km/h(6000rpm)
5速:180.2km/h(5351rpm)
6速:180.2km/h(4386rpm)
7速:180.2km/h(3553rpm)
8速:(公称値):180.2km/h(2939rpm)

8速・70/80マイル/時(113km/h/129km/h):1837rpm/2099rpm

記事に関わった人々

  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 執筆

    イリヤ・バプラート

    Illya Verpraet

    英国編集部ライター
  • 撮影

    リュク・レーシー

    Luc Lacey

    英国編集部フォトグラファー
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

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