メルセデスAMG GT 詳細データテスト 純粋さを欠く動力系とハンドリング 気になる高周波ノイズ

公開 : 2023.07.01 20:25  更新 : 2023.07.04 00:56

使い勝手 ★★★★★★★★☆☆

インフォテインメント

メルセデスの中ではデビューから時間が経っているほうなので、最新のCクラスSクラスに比べると、インフォテインメントシステムに実体コントロールは多い。センターコンソールにはタッチ式の入力デバイスがあり、そのすぐ前方にショートカットボタンが並ぶ。

やや操作しづらいが、常にそこにある操作系は、すべてタッチ画面に組み込まれているより使い勝手がいい。その画面上のカーソルは、ステアリングホイールのスポーク上から動かせる。

最新世代ではないインフォテインメントシステムは、ハードスイッチや実体入力デバイスが残され、タッチ画面式より使いやすい。
最新世代ではないインフォテインメントシステムは、ハードスイッチや実体入力デバイスが残され、タッチ画面式より使いやすい。

標準装備は充実している。表示の調整が効く2面の12.3インチディスプレイや、ヘッドアップディスプレイ、出力640Wでフロントバスウーファーを含む14スピーカーのブルメスター製プレミアムオーディオに追加コストは不要だ。

純正ナビはARの方向支持機能を備える。ただし、センターディスプレイに表示すると目障りで使いにくく、ヘッドアップディスプレイに表示したほうがよさそうだ。

ワイヤレス充電はセンターアームレスト内のパッドで行うのだが、携帯電話が熱を持って、それもかなり高温になりがちだった。そのため、われわれは充電ケーブルを使うようにした。

燈火類

アダプティブハイビームアシスト付きのマルチビームLEDヘッドライトは標準装備。自動減光機能は、対向車の防眩に十分なレスポンスを見せた。ハイビームの明るさはすばらしい。

ステアリングとペダル

ペダルは右寄りで、これはエンジン縦置きのメルセデスにありがち。しかし、ペダル同士の間隔に悩まされたテスターはいなかった。

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    役職:ロードテスト副編集長
    2017年よりAUTOCARでロードテストを担当。試乗するクルマは、少数生産のスポーツカーから大手メーカーの最新グローバル戦略車まで多岐にわたる。車両にテレメトリー機器を取り付け、各種性能値の測定も行う。フェラーリ296 GTBを運転してAUTOCARロードテストのラップタイムで最速記録を樹立したことが自慢。仕事以外では、8バルブのランチア・デルタ・インテグラーレ、初代フォード・フォーカスRS、初代ホンダ・インサイトなど、さまざまなクルマを所有してきた。これまで運転した中で最高のクルマは、ポルシェ911 R。扱いやすさと威圧感のなさに感服。
  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    役職:ロードテスト編集者
    AUTOCARの主任レビュアー。クルマを厳密かつ客観的に計測し、評価し、その詳細データを収集するテストチームの責任者でもある。クルマを完全に理解してこそ、批判する権利を得られると考えている。これまで運転した中で最高のクルマは、アリエル・アトム4。聞かれるたびに答えは変わるが、今のところは一番楽しかった。
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

関連テーマ

コメント

おすすめ記事

 
×