メルセデスAMG GT 詳細データテスト 純粋さを欠く動力系とハンドリング 気になる高周波ノイズ

公開 : 2023.07.01 20:25  更新 : 2023.07.04 00:56

スペック

レイアウト

AMG GT 4ドアの既存シャシーには、リアに液冷リチウムイオン駆動用バッテリーと、4WDシステムのリアデフを駆動する204psの電気モーターが追加された。モーターには、2速ギアボックスが備わる。

車両重量は2339kg、前後重量配分は49:51だった。

エンジン

液冷リチウムイオン駆動用バッテリーと204psの電気モーターが追加されたAMG GT 4ドア。テスト車で実測した車両重量は2339kg、前後重量配分は49:51だ。
液冷リチウムイオン駆動用バッテリーと204psの電気モーターが追加されたAMG GT 4ドア。テスト車で実測した車両重量は2339kg、前後重量配分は49:51だ。

駆動方式:フロント縦置き+リアモーター縦置き四輪駆動
形式:V型8気筒3982ccツインターボチャージャー、ガソリン
ブロック/ヘッド:-/-
ボア×ストローク:φ-×-mm
圧縮比:8.6:1
バルブ配置:4バルブDOHC
最高出力:639ps/-rpm
最大トルク:91.8kg-m/-rpm
エンジン許容回転数:-rpm
ハイブリッドアシスト:永久磁石同期モーター
モーター最高出力:204ps
モーター最大トルク:32.6kg-m
システム総合出力:843ps/-rpm
システム総合トルク:149.9kg-m/-rpm
馬力荷重比:366ps/t
トルク荷重比:65.0kg-m/t
エンジン比出力:160ps/L

ボディ/シャシー

全長:5054mm
ホイールベース:2951mm
オーバーハング(前):911mm
オーバーハング(後):1192mm

全幅(ミラー含む):2070mm
全幅(両ドア開き):3700mm

全高:1447mm
全高:(テールゲート開き):1930mm

足元長さ(前席):最大1120mm
足元長さ(後席):750mm
座面~天井(前席):最大940mm
座面~天井(後席):930mm

積載容量:335L

構造:アルミ+スティール・モノコックボディ
車両重量:2305kg(公称値)/2339kg(実測値)
抗力係数:0.37
ホイール前/後:9.0Jx21/10.5Jx21
タイヤ前/後:275/35 ZR21 103Y/315/30 ZR21 105Y
ミシュラン・パイロットスポーツ4S MO1
スペアタイヤ:なし(パンク修理キット)

変速機

形式:9速AT
1速:5.36/7.7 
2速:3.25/12.9 
3速:2.25/18.5 
4速:1.64/25.4 
5速:1.21/34.4 
6速:1.00/41.7           
7速:0.86/48.4 
8速:0.72/57.8
9速:0.60/69.4           

最終減速比:3.27:1

燃料消費率

AUTOCAR実測値:消費率
総平均:7.5km/L
ツーリング:8.5km/L
動力性能計測時:2.6km/L

メーカー公表値:消費率
低速(市街地):-km/L
中速(郊外):-km/L
高速(高速道路):-km/L
超高速:-km/L
混合:12.7km/L
エンジン単体:8.3km/L
EV航続距離:13km

燃料タンク容量:43L
駆動用バッテリー:ニッケル水素・14.2/12.9kWh(総量/実用量)
現実的な航続距離(モーターのみ):10km
現実的な航続距離(エンジンのみ):-km
現実的な航続距離(エンジン+モーター):560km
CO2排出量:180g/km

サスペンション

前:マルチリンク/エアスプリング、アダプティブダンパー、スタビライザー
後: マルチリンク/エアスプリング、アダプティブダンパー、スタビライザー

ステアリング

形式:可変レシオ式、ラック&ピニオン、アクティブ4WS
ロック・トゥ・ロック:1.6回転(据え切り時)
最小回転直径:12.2m

ブレーキ

前:420mm通気冷却式カーボンセラミックディスク
後:380mm通気冷却式カーボンセラミックディスク
制御装置:ABS、ブレーキアシスト
ハンドブレーキ:電動、ステアリングコラム右側にスイッチ配置

静粛性

アイドリング:51dBA
全開時(3速):84dBA
48km/h走行時:63dBA
80km/h走行時:66dBA
113km/h走行時:70dBA

安全装備

ABS/BAS/ESP/ABA/ALKA/BSA
Euro N CAP:テスト未実施
乗員保護性能:成人-%/子供-%
歩行者保護性能:-%
安全補助装置性能:-%

発進加速

テスト条件:乾燥路面/気温19℃
0-30マイル/時(48km/h):1.3秒
0-40(64):1.8秒
0-50(80):2.3秒
0-60(97):2.9秒
0-70(113):3.8秒
0-80(129):4.6秒
0-90(145):5.6秒
0-100(161):6.6秒
0-110(177):7.8秒
0-120(193):9.1秒
0-130(209):10.7秒
0-140(225):12.6秒
0-150(241):14.7秒
0-160(257):17.5秒
0-170(273):21.4秒
0-402m発進加速:10.9秒(到達速度:211.8km/h)
0-1000m発進加速:19.9秒(到達速度:268.4km/h)

ライバルの発進加速

ライバルの発進加速
BMW M5CS(2021年)
テスト条件:乾燥路面/気温22℃
0-30マイル/時(48km/h):1.4秒
0-40(64):1.9秒
0-50(80):2.4秒
0-60(97):3.0秒
0-70(113):3.8秒
0-80(129):4.7秒
0-90(145):5.7秒
0-100(161):6.8秒
0-110(177):8.2秒
0-120(193):9.6秒
0-130(209):11.4秒
0-140(225):13.9秒
0-150(241):16.4秒
0-160(257):19.4秒
0-170(273):23.2秒
0-402m発進加速:11.1秒(到達速度:207.3km/h)
0-1000m発進加速:20.3秒(到達速度:261.5km/h)

中間加速

20-40mph(32-64km/h):1.2秒(2速)/1.5秒(3速)

30-50(48-80):1.1秒(2速)/1.4秒(3速)/1.9秒(4速)/2.2秒(5速)

40-60(64-97):1.2秒(2速)/1.3秒(3速)/1.8秒(4速)/2.3秒(5速)/2.7秒(6速)

50-70(80-113):1.4秒(3速)/1.7秒(4速)/2.3秒(5速)/2.8秒(6速)/3.2秒(7速)

60-80(97-129):1.6秒(3速)/1.9秒(4速)/2.4秒(5速)/3.0秒(6速)/3.6秒(7速)/4.5秒(8速)

70-90(113-145):1.9秒(3速)/2.0秒(4速)/2.4秒(5速)/2.9秒(6速)/2.5秒(7速)/4.6秒(8速)/5.3秒(9速)

80-100(129-161):2.0秒(4速)/2.4秒(5速)/2.8秒(6速)/3.2秒(7速)/4.2秒(8速)/5.7秒(9速)

90-110(145-177):2.2秒(4速)/2.5秒(5速)/2.9秒(6速)/3.4秒(7速)/4.1秒(8速)/6.2秒(9速)

100-120(161-193):2.5秒(4速)/2.8秒(5速)/3.1秒(6速)/3.6秒(7速)/4.5秒(8速)/7.8秒(9速)

110-130(177-209):3.0秒(5速)/3.4秒(6速)/3.9秒(7速)/5.8秒(8速)/9.9秒(9速)

制動距離

テスト条件:乾燥路面/気温19℃
30-0マイル/時(48km/h):8.6m
50-0マイル/時(64km/h):22.8m
70-0マイル/時(80km/h):44.4m
60-0マイル/時(97km/h)制動時間:2.80秒

ライバルの制動距離

BMW M5CS(2021年)
テスト条件:乾燥路面/気温22℃
30-0マイル/時(48km/h):7.6m
50-0マイル/時(64km/h):21.0m
70-0マイル/時(80km/h):40.8m

記事に関わった人々

  • 執筆

    リチャード・レーン

    Richard Lane

    英国編集部ライター
  • 執筆

    マット・ソーンダース

    Matt Saunders

    英国編集部ロードテスト・エディター
  • 翻訳

    関耕一郎

    Kouichiro Seki

    1975年生まれ。20世紀末から自動車誌編集に携わり「AUTOCAR JAPAN」にも参加。その後はスポーツ/サブカルチャー/グルメ/美容など節操なく執筆や編集を経験するも結局は自動車ライターに落ち着く。目下の悩みは、折り込みチラシやファミレスのメニューにも無意識で誤植を探してしまう職業病。至福の空間は、いいクルマの運転席と台所と釣り場。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事